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「エリザベス」「エリザベス:ゴールデン・エイジ」

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エリザベス

ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、リチャード・アッテンボローがオールスターキャストを率いて演じるエリザベス女王の史劇。

1998年

感想

監督はシェカール・カプール

ヘンリー八世の死、異母姉のメアリーの死。私生児と呼ばれたエリザベスの即位。その生まれゆえに、カトリックとは対抗関係にあり、ローマ法王のスパイはエリザベスの身辺に及び…

というお話。

多分、ここは日本人には整理が必要で、ヘンリー八世の初めの王妃・キャサリン(オブ・アラゴン)は、1492年にグラナダ王国を陥落させ、レコンキスタを完了させた、あのイザベルとフェルナンドの娘でもあった。もともとキャサリンはヘンリーの兄のアーサーという人の妻だったのが、アーサー死後にヘンリーが娶る形だったので、多少すったもんだありつつも、キャサリンは王妃に落ち着くのだが、健康な子はメアリー一人で、男児が欲しいヘンリーは、キャサリンを離婚するためにプロテスタントに接近し。というのが、イギリスの宗教問題。

ヘンリー没後に即位したメアリーは、(スペイン・ハプスブルグ家の)フェリペ2世を夫にし、プロテスタント粛清を行い、「ブラッディ・メアリー」と呼ばれるが、早死にしてエリザベスが即位することになる。

1558年に即位するエリザベスは、本作でも描くようにカトリックを弾圧したりするもので、1570年にカトリックから破門される。実際に、ローマに破門されて困ったことになる君主はこれまでに何人もいたので、ローマ側としては破門は伝家の宝刀ではあった。君主が破門されると、葬式ができないとか結婚も出産も祝福されないとか、困るんですよ、下々が。ところが、この時代になると、もう、「プロテスタント」がいるもので、そんなに困らない。

実際に、エリザベスはエリザベスでイングランド国教会をたてて、宗教的にローマから独立し、エリザベスのもとで、イギリスは黄金時代を迎える。

本作が扱うのが、このエリザベスが即位し、愛を失い、国家に尽くすことにするというところ。

これがねえ。エリザベスを演じるケイト・ブランシェットが下品で下品で。アン・ブーリンとの間に生まれた私生児のエリザベスが即位し、立派な女王になりました、なので、下品でいいっちゃいいんですけどね。如何にもこうにも気品というものがない。(そういう設定なのはいいんですが)

エリザベス (字幕版)

エリザベス (字幕版)

ケイト・ブランシェット, ジェフリー・ラッシュ, クリストファー・エクルストン, ジョセフ・ファインズ, リチャード・アッテンボロー, ファニー・アルダン
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エリザベス:ゴールデン・エイジ

英国 女王エリザベス 彼女は<ヴァージン・クィーン> 25歳でイングランド女王となったエリザベス1世。そして1587年。宮中では王座の転覆を狙う陰謀が渦巻き、外からは世界の列強が虎視眈々と侵攻の好機をうかがう。

2007年

感想

監督は前作同様シェカール・カプール。主演はケイト・ブランシェット。話題にもならなかったと記憶しているが、クオリティは前作以上だと思うんだが。

時代背景は、エリザベス即位後、メアリーの夫だったスペインのフェリペ二世はイギリスに触手を伸ばし、スコットランド女王のメアリー・スチュワートがイングランド女王への野心を捨てず、というところ。

エリザベス一世を支えたのは、ウィリアム・セシルと、フランシス・ウォルシンガム。このシリーズでは、ジェフリー・ラッシュがウォルシンガムを演じて、なんというか、エリザベスとウォルシンガムの君臣コンビでイギリスを統治している感がなくはない。

ところが、ウォルシンガムも亡くなり、エリザベスは独り立ちしなければならず、というのが本作かしら。

前作「エリザベス」ではかなり、というよりもとても下品だったケイトさんだが、あれは演技だったのかしら。その後、「指輪」などを経て大女優になったケイトさんと、名君となるエリザベス一世の姿が重なる。

だがしかし、アルマダの海戦は、ウォルター・ローリーよりもフランシス・ドレイクなんだが・・・ドレイク、どこ行った!?

また、次にケイトさんがエリザベス一世を演じる日が来るのではないかね。

エリザベス:ゴールデン・エイジ (字幕版)

エリザベス:ゴールデン・エイジ (字幕版)

ケイト・ブランシェット, サマンサ・モートン, ジェフリー・ラッシュ, クライヴ・オーウェン
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