1890年、まだらの野生馬、ヒダルゴとカウボーイのフランク(ヴィゴ・モーテンセン)は、西部を舞台に繰り広げられるクロスカントリー・レースで無敗を誇っていた。しかし、スー族虐殺を目の当たりにしたフランクは自責の念から酒に溺れる暮らしへと転落してしまう。
Hidalgo 2004年
感想
監督はジョー・ジョンストン。
確かに、アメリカ先住民は遊牧民だったし、アメリカ開拓時代の西部のカウボーイたちは馬を愛した。それは、砂漠のベドウィンやアラブの民によく似ている。始めのスー族の踊りが砂漠で再現されるとは思わなかった。あれはうまい伏線だった。
そして、ワイアット・アープにジェシー・ジェームズがアラブの族長の口から出てくるとはね。面白いわあ。
裏切りが横行し、裏切り者には血の制裁を。カウボーイとアラブの民は思った以上に近しい存在だったようだ。馬の民であるのはカウボーイも同様。そういえば、アメリカ北西部女子は馬を本当に愛していて、将来馬を飼いたいんだと言っていたっけ。今は子育てに忙しいのだけど、若くして出産した人だから、中年以降に飼うのかもしれない。
しかし、あの人にはアラブの馬の民を理解するとは思えないし、理解しようともしないだろう。残念なことだ。