愛琳娜

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少々ガラは悪いが愛情に満ちた兄たちに守られ大人になった愛琳娜は、女工として働いていた26才の時に、交通事故にあう。彼女は、加害者の男がバイオリンの講師だったことから、賠償として自分にバイオリンを教え、講師として雇うように迫る。それは彼女にとって社会の底辺から這い上がるチャンスだった。35才になった彼女は、子持ちのタクシードライバーと親しくなるが、彼とはどうも恋愛に発展しない。もっと条件の良い男を探そうと婚活を始めた彼女は、ようやく理想の男性と出会うのだが…。

2015年

感想

監督は林靖傑。台北で見た。

舞台は2003年の高雄。

あー!高雄だったんだ。高雄で見ようかと思ったのに激混みで時間が合わず、台北で見たのだ。

ケヴィンが登場したところで、この男、妙に市川海老蔵殴打事件で出てきた石元太一に似てる・・・と思ってたらやっぱりヤクザの息子だったので笑ってしまった。ケヴィンさん登場時点では童貞設定(多分)。なお、ケヴィンの出てくるところでは台北のお客さんたちはかなり笑っていた。なんか面白いツボなんだろう。一番笑っていたのは、ケヴィンがタクシー運転手に「仔仔を頼む」というシーンだった。「仔仔って誰だよ?」「愛琳の子だよ。男の子に決まってる」というのところだ。

この俳優さん、見覚えがあるんだけど、と思ったら「台北に舞う雪」に出ていたらしい。覚えてないな。

2003年という設定だが、色々と穴が大きい。こういう詰めの甘さが台湾だよなあと思う。

私だってわかるよ。まずはファッション。2003年のファッションというよりも日本なら2013年頃のファッションだもん。2003年といえばこれの直後でしょ?台湾だもの、もっとダサいと思うんだ。

次は高雄の地下鉄だ。「愛琳娜」が労働者の集会に現れる登場シーンは、地下鉄の駅のエスカレーターからにゅーっと現れる感じなのだ。中央公園駅のような感じなのだけど。高雄の地下鉄は新しいので10年以上前からあるかしら?と思ったら2007年開業だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/高雄捷運

そしてユーチューブ。愛琳娜の様子はユーチューブにアップされて話題になる。2005年開始のサービスだよ。

瑣末にすぎないのは事実だ。高雄の工場の閉鎖と再開発と称して人々の土地を奪ったこと、そしてその「下層」の人たちの様子を描くのが本作のテーマだ。しかし、神は細部に宿る。リアリティーというものは、舞台のファッションであり、使用するテクノロジーに、食べ物に宿る。

面白い映画だっただけに、勿体無い。

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