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コードネームは孫中山

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貧しい高校生が体育館の倉庫でほこりを被っている孫文の銅像に目を付け、仲間を集めてこれを売って滞納している学校の費用にしようと企みますが、同じような計画を立てているもう一組の高校生グループとの銅像争奪戦を通して、貧困や社会のゆがみをユーモアを交えて描いた映画。

原題:行動代號:孫中山 2014年

感想

福岡映画祭にて。監督は易智言。易智言はガキを描くと本当にうまい。

阿左組と小天組のどったんばったんどったんばったん。

阿左がスーパーで試食していると小天が来た。「お前には頭があり、俺には勇気がある。仲間になろう」というラストシーンが実にいい。

何が面白いかって、男子のあほな会話とあほな計画だ。そして阿左の可愛げ!「阿左。右左の左」と必ず自己紹介する感じとか、いちいち入る一人芝居とか。もう、笑える笑える。さらに結局阿左はお坊ちゃんという落ちなんだろうと思ったら、貧乏人だったのだけど。

あと、警備員としてカメオ出演しているジョセフ・チェンも大変コミカルだ。

そして、ラストだ。多少育ちが良さそうな顔の阿左とに、むしろ精悍そうな顔の小天が近づくところだ(小天はもろに、「台湾の男の子!」という感じなの)。それまでは阿左がストーカーを行い(本当に)、小天を押しまくってたのに、それが受け入れられたのだ。

これが私は三国志の中で「断金の契」と言われた周瑜と孫策に重なってしまったのだ。阿左=周瑜、小天=孫策である。

正史によると、少年時代の周瑜は孫策の噂を聞いてわざわざ会いに行くのだ。そしてうちに来ないかい、と言い自分の家に孫策一家を住まわせた。父・孫堅が黄巾の乱の鎮圧に行くときに家族は周瑜の家にいたのだ。きっと周瑜×孫策だと思う。周瑜=ストーカーの阿左なのだ。

阿左の立てた作戦は間が抜けているけれど、ガキだしなあ。三国時代とは違って、実際に命のやり取りをしていくわけでもないしなあ。

いろんなものが周瑜×孫策に見えるようになっていて、多少、私の頭はおかしいと思う。それは認めよう。

台湾の場合、人情物が肌に合わないのもあるんだよね。どこ産でもいいんで、こういうコメディを積極的に日本に持って来ていただきたい。

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