1988年、民主化への動きが活発化してきた頃の北京。高級幹部の子弟で貿易会社を経営する捍東(ハントン)、彼はバイセクシャルのプレイボーイ。
そんな彼が、北京に来たばかりの学生・藍宇(ランユー)を買いベッドを共にする。この時の捍東は、あくまで一夜限りの関係と割り切っていたのだが・・・。
そんな二人が北京の街角で偶然の再会を果たす。藍宇は、初めてのセックスの相手となった捍東を慕い、純粋に愛し始めていた。
そしてそれは捍東も同じだった。やがて二人は、捍東の家で愛の暮らしを始める。1989年6月4日、些細な諍いから捍東の元を離れていた藍宇は、多くの学生達と共に天安門広場にいた。
事件を知った捍東は、銃声響く広場で必死に藍宇を探し続けるが・・・。
原題:藍宇 2001年
感想
監督は、關錦鵬 (スタンリー・クワン)。
かわいいよねえ、リウ・イエが。かわいい男の子だったのに、今では悪役の似合う俳優になった。いい成長だよ。
同性愛もの、と捉えることもできるけれど、本作は明確に「天安門事件」を題材にしている。
今本作を作ろうとしても無理だよな・・・。天安門事件は絶対に描けない。「American Dream in China」がそうだったように。
本作はレンタルにもなかなかなく、配信にも出たのを見たことはなく、買ったよ。