未知との遭遇

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インディアナポリスで続発する謎の停電事故。調査のため派遣されたロイは、そこで信じられないような出来事を目撃する。だが、彼の驚くべき体験を誰も信じようとはせず、調査は政治的圧力によって妨害されてしまう。しかしロイは何かに導かれるように、真実の探求を始めた。そして彼が辿り着いた場所とは…。

Close Encounters of the Third Kind 1977年

感想

監督はスティーブン・スピルバーグ。

今見ると印象がまるで違う。昔はパニック映画や侵略モノではなくて友好的なんだ、と思った。今思えばなんとメタファーに満ちていたのか。

ロイの行動はそこそこ円満だった家庭が崩壊していく模様そのままだ。父が何かに夢中になり、近所の人たちは奇妙な生物を見るような目でロイを見る。母は父を捨てて出ていく。その父の夢中になるものとはなんなのか。ある家庭では本当に片親が発狂したのだろうし、ある家庭では浮気かもしれない。ある家庭では、芸術。ある家庭では父はモーレツサラリーマンだ。家庭を顧みず、妻子に見捨てられる。仕事のできる人が良き家庭人とは限らないし、芸術家の家庭が円満とも限らない。むしろ、何かのために別のものを犠牲にしている。

ジリアンもロイもUFOに取り憑かれてしまう。しかしジリアンは息子を取り戻すという目的があった。だからジリアンは日常に戻って行く。しかし、ロイの目的はUFOそのものだった。だからロイはためらいなくUFOに乗る。

ラストの「星に願いを」をモチーフにした曲が流れる。それで明確になる。
これはスピルバーグによる、「映画に全てを捧げる」という物語なのだ。宇宙人もUFOもスピルバーグの取り憑かれた映画のメタファーでしかない。形を取る前の状態は他の人には「宇宙人」や「UFO」並みに理解できないものだ。

のちの「ET」では子供達の家庭には父が不在だ。ロイのいなくなった家庭はどうなるのか。何かに夢中になってしまい、崩壊した家庭に襲いかかる危機と試練。それが「ET」の正体なのだ。

フランス人学者ってトリュフォーだったのか。

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