女性だけで運営されたきた大手下着メーカーが、男性デザイナーによる“究極のブラジャー”を開発するため、多数の応募の中から採用された二人の男性社員。3ヶ月という期限の中で、恋に仕事に全力疾走する彼らの物語を描く。
絶世好Bra La Brassiere 2001年
感想
監督は陳慶嘉 梁柏堅。
香港コメディは好きなのだが、どうも乗ることができなかった。まず、女子的に「ブラジャーは男に見せるためのもの」という台詞がありえないからだろうか。つけて気持ちいいことが最優先だもの。そもそも男は見ないだろう。脱がせるし。
それと、主演が私の苦手なラウ・チンワンというのもあるかもしれない。
ラウ・チンワンは2001年から雰囲気がまるで変わっていないのはすごいかも。
ただ、どうも苦手なのだ。演技も大味だし。ブラジャーを着けるシーンは笑った。あのシーンのラウ・チンワンとルイス・クーは、ああ、ジジ・リョンも含めて地だろう。ラストの東京の路上シーン(場所はお台場だろうか)は、ズボンを下ろしてサマンサを口説くというシーンだ。通行人の日本人たちが軽蔑したような視線を送ってみたり、何あれ?と笑っているのが凄く気になった。あれはエキストラだろうか。それとも、路上のゲリラロケだろうか。香港だからなあ、ゲリラロケもありそうだ。
ルイス・クーは少し若いな、という程度で、2001年からまるで雰囲気が変わっていない。あのころから変わらず黒光りしている。2001年なので30歳前後だろうか。ただ、黒光りするせいかくどいのだ。取引先女性社員に襲われかけるし、レナに襲われる妄想をするし、このウェインはプレイボーイとみせかけてMだな。
カリーナ・ラウは、どの作品を見てもこの人は真顔で、笑うシーンがあっても少しにこっとするだけ、という印象を持っていた。けれど、本作ではわらうわらう。ラストシーンは東京なのだが、ケラケラと大爆笑していた。
ジジ・リョンのなんとなく、パステルカラーな色使いが日本の90年代後半を思い出させた。
カレン・モクとスティーブン・フォンはカメオ。ただ、カレン・モクのシーンはいらなかった。ひょっとするとカットされたシーンがあるのかもしれない。
スティーブン・フォンのカメオでの変人役はこんなに早くからだったようだ。うつむき加減のスティーブン、出てくるだけで笑える。