アンナ・マデリーナ

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ピアノの調律師・ガーフの家に、仕事先で出会った青年モッヤンが転がり込んでくる。自分とはちがって、図々しいくらいに明るいモッヤンのペースに巻き込まれるガーフ。やがてふたりの家の上階に、ピアノを弾く女性マンイーが引っ越してくる。積極的なモッヤンはマンイーといい仲になるが、ガーフも彼女への想いを心に秘める…。

原題:安娜瑪徳蓮娜 1998年

感想

1998年。ゴールデン・ハーベストと日本のアミューズが合作した一作目。
メインターゲットは日本人だったのだろう。あの頃、私たちはリッチだった。
日本人俳優の金城武。日本進出をしたケリー・チャン。あの頃、アーロンも日本で売ろうとしていたのだろうか。そして、カメオ出演は豪華。まず愛してやまないレスリー・チャン。しょっちゅう呼ばれた警官はジャッキー・チュン。マンションの管理人はエリック・ツァン。

今、このクラスを日・香合作もので出せるだろうか。難しい。

雰囲気としては、王家衛ものに近い。「楽園の瑕」とか「ブエノスアイレス」ではなく、「欲望の翼」「花様年華」「2046」の系列ではなく、「恋する惑星」に「天使の涙」の方。いや、「マイ・ブルーベリー・ナイツ」に近いだろう。

ああいうのを作れば売れるよね。レスリーファンも見るよね、という感じだったのだろうか。
決して悪い作品ではない、むしろいい作品なのだが。

レスリー

ちらっと出てくるだけだ。疳の強そうな、いらいらした感じの男を好演。ただ、こういう男のどこに惚れるのかがいまいちわからない。
アニタ・ユンとの最後の別れではわからないわけではないが、レスリーよりも「(レスリーが)好きすぎて直視できない」という女を演じたアニタ・ユンの方がうまかった。

ああ、レスリー祭りも終わりに近づいてきた。
あといくつレスリーものを私は楽しむことができるのだろう。

存命中の俳優であれば、新作を楽しみにして、さらにボロクソに言うことだってできる。しかし、絶頂期から10年もせずに亡くなった俳優が相手では新作を楽しみにすることすらできない。

レスリーの薬指にひかる結婚指輪。
「赤ん坊が夜泣きをして寝不足なんだよ」
というレスリー。

あなたの父親役は「流星」で見たけれど、妻子がいる人の役をしているのは(妻子は映らなかったけれど)これが初めてのような気がする。妻子ある男が魔性の女、そうだ、「ブエノスアイレス」のウィン、「欲望の翼」のヨディの女版のような女に溺れ、犯罪に巻き込まれる、とかどうよ?ああ、ハリウッドの二番煎じね、で終わりそうだけど。仕事人間すぎて妻子が出て行ったので取り戻そうと奮闘するちょっとダメな父親というのはどう?レイモンド・ウォン印の新年もので。

年をとったあなたが見たかった。

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