1912年の中国。登封城の将軍、霍龍(かく・りゅう)を追って、馬に乗った軍人たちが少林寺に土足で踏み込んでくる。
無慈悲な将軍侯杰(こう・けつ)は霍龍を撃ち殺し、少林寺を愚弄する。そんな侯杰だったが、腹心の部下である曹蛮(そう・ばん)の裏切りで最愛の一人娘が命を落とすことに。悲しみに暮れる侯杰を救ったのは、少林寺の厨房係である悟道(ごどう)だった。
全てを失いお尋ね者となった侯杰は、一からやり直すために悟道の目の前で髪を切り、出家することを決意する。
原題:新少林寺 2011年
感想
「少林寺三十六房」じゃないんだ。
三十六房は青年の成長記だったが、こちらは中年男の改心と青年の悔悟か。
戦闘に戦闘を繰り広げた中国の歴史の中で、この手の物語は明末清初の混乱でも良ければ、清末明国の混乱でも良い。
ただ、現代に近くなればなるほど火薬をぼんぼこつかうことができる。
火薬、と思ったら、そうか、監督は火薬大好きベニー・チャン。
で、ジャッキー・チェンである必要はないんだよなあ、こういう映画。この、演技ができない人が出てくると調子が狂う。