どうも、中国初のネット犯罪をフィーチャーしたドラマらしい。(知らんけど)
日本人は、まあ、怪しいネットのあれは、たいてい中国からくるし、そしてロシア。次にアメリカ、と決まってるんだけどさ。中国人もやっぱり狙われてるわけです。
ただ、予定調和的なのは、かのお国のサスペンスでは仕方がないこと。
今回、檀健次はネットの安全の専門家の、秦淮。警察とは協力する関係にあって、警察官ではない。
もちろん、檀健次。珍しくまともな人物そうだったんだけど…。なんとなく不穏を期待したけど、そこまででもないかも。
見たい健次を見せてくれた「猎罪图鉴」の直後に撮影した作品なので結構期待してたけど、どうも健次は今回コメディを演じたいのではないかと…。という、ゆるさです。ご本人の、努力家で才能溢れるけれど、ちょっと抜けた愛嬌が出てる作品かな。
下にも書くんだけど、你好星期六で「大哥」と呼ばれてるニュアンスがどうも「ポンコツ兄さん」っぽい感じで。(ご本人はポンコツではなかろうと思うけど)
今回の秦淮という役は天才だけど、結構抜けてて。いわゆる、アスペルガー系ものみたいな、天才ゆえに生活能力がない人の話ではないです。ビッグバンのシェルドンではない。
攫われたり、脅されたり、恨まれたりと、健次の持ち味を引き出そうとはしてたんですけどね。
…ん…猎罪图鉴と比べると、編集が甘いというか、演出が好みじゃないというか。予定調和だから、というわけでもないかなあ。というのが、猎罪图鉴との違いかなあ。
話題性も低かったような…猎罪图鉴がすごかったということでしょうかね。ところどころで健次が攫われたりしなかったら、途中で投げてたと思う…。シーズン2が作れるようにクリフハンガーめいたものがあるんだけど、どうだろう。シーズン2があるなら、猎罪图鉴の方ではないかな。
見られるうちにドゾ
耀客が公式にYouTubeに出してたよ。いつジオブロがかかるかわかんないので、やってるうちにどうぞ。
見られるなら見ておしまい!!!
お話は。
秦淮はもともとITの天才で(また天才役かい)、大きな会社からスカウトが来ていたのに、ちっぽけなネットの安全についての会社を立ち上げた。
浮気夫の証拠を集める手伝いをしたのだが、浮気相手が女装した男の子で…というのが第一話。その男の子こそが、第二主人公の周游。周游を演じる栄梓杉は、「軍師連盟」では司馬師の少年時代を演じたのね。オッケー。周游もまたPCの天才ちゃん。天才少年が別の天才に出会って…という話でもある。
一見まともそうな、秦淮だけどなんかある雰囲気がぷんぷんしてます。で、消えた親友は…?という感じで。
秦淮とこの親友の陳黙との関係が…。刑事の郭さんと三人で仲が良かったのではなかろうかと思うのだけど、…あやしい。
秦淮は女にも男にも…なところの、意図は詐欺師を見つけたいということだったんですかね?
年下攻めもの!?!?
それよりも、周游という子犬の、攻めぶり。(中の人は当時本物のお子さまだったようなのですが。健次のことを「老檀」と呼んでいた。子どもらしい、上から目線も良い感じ。)
以降ネタバレをかなりするんで、ネタバレされたくない人は読まないように。
第四話で、誘拐されたところを拾ったはずの天才少年が助けようとしたり…子犬。
第五話で、ちゃんと抜け出すけれど、今度はバーで絡まれていた女弁護士を助けようとして薬を盛られて、子犬に助けられる…。
第六話で、子犬の家で目覚めるけれど、中の人の「寝起きが悪い」をやるし、服も着替えさせてもらってるよね…子犬に、子犬の服を…。しかも子犬が悪ノリするし…。
え、年下攻めと年上受けに、年上受けの元彼の三角関係ものでしたっけ?
第七話は、元彼とすれ違ってしまい…。第八話は痴漢と間違われて子犬に助けられるけれど…という感じで。子犬が女装するのだけど二度目よ?良いんですっけ?一応そういう趣味ではないけれど、子犬…。
少なくとも12話までは子犬ちゃんに懐かれる秦淮という感じで。小淮淮って呼びますからね。子犬が。
14で秦淮と陳黙が再会するけど、なんとまあ、秦淮の切ない表情ですよ。陳黙の隣に女子いるし。しかも東南アジアではその女子に「死んだ」って言われたんですからね。さらに、「もう会わない」からの傷心のお酒。失恋ですかね…。そして子犬ちゃんに起こされるんだけど、家に鍵がかかっていない。もう。安全じゃないよね、秦淮って物理的に。
私はそういう思考をする人だから仕方ないんだけど、そういう消費の仕方をしていいんでしょうか…。このご時世の中国で…と思いながら見てたわけです。
三角関係ではないらしい。
15から…すったもんだすったもんだと三角関係に発展しないのは、陳黙がちっともそういう人ではないからです。ようやく陳黙の事件について進み始めるのだけど、恨みを買っていた秦淮と子犬に、陳黙が助けの手を差し伸べてやってくる感じ。子犬、陳黙に嫉妬するんだけど。陳黙、相手にしない。だって、そういう人ではないし、家には(怪しいけど)女子いるし。
ラストシーンでも、みんな秦淮が陳黙に振られたと受け止めてると解釈したんだけど、いいんでしょうか…。
さらに、林弁護士に「仲間にならないかい」と言って「ごめん、今論文出すので忙しいのよ」と振られてる??
…自称「モテない男」という健次のキャラを出したかったんですかね?
…天才ポンコツ兄さん
で、ですね。私はこの秦淮の会社とは契約したくないなあ。
というのも、「手が回らなーい」「人を雇う〜」でスパイに入られ、引っ掛きまわされるんだけど、秦淮本人のパソコンのパスワードを入手されてるんですよ。お!!!い!!!
子犬も子犬で、アカウントをハックされる。お!!!い!!!
危ないだろ。
子犬は謎の「灰鷹」を秘密のブレインにしてるのだけど、その正体は…25話から突然出てくるラスボス。ってすぐわかるじゃないですか。で、ラストに毎回誰か(特に陳黙)が「安全に」と言ってるのに、子犬と小淮淮が…安全ではない。
子犬は未成年だから、仕方がないとしてもね…。小淮淮に相談したほうがいいと思うんだけど。
その小淮淮は小淮淮で、天才すぎて自分が目上の人をどれだけ傷つけたか知らないらしく、フレネミーを信用しきってるんだが…。陳黙も信用しきってる…。
さらに、普通…バックアップもしくは開発ログをとると思うんですよ。私ですらブログ記事は定期的にバックアップを取るし…。サーバー移転するときにはログくらい取るんですが…。
天才ゆえにしないんですかね…?つまり、ログ取りをしないでいいなら、脳みそに書いてあるから元に戻せるわけです。CPUの性能がどんどん上がってるから、6年前よりも計算も早いと思うし…。ということで、フレネミーパイセン、アレ一つを破壊するだけでいいんでしょうか。
你好星期六で健次は「大哥」と呼ばれてるけれど、どうもニュアンスが「ポンコツ兄さん」っぽい感じで。なんか…そういう感じ??
というか、林弁護士のところもなんだけど、ちょっとストーリー的につめが甘いような気がするの。
マークされなさすぎな林弁護士…
で、中国法についてはよくわからないんだけど、原告側弁護人の林弁護士と、被告の秦淮が仲良しとか、やばくないですかね?虎の会長さん、林弁護士をノーマークすぎませんかね?あと彼氏と近しい、黒社会も。そしてフレネミーパイセンも。
そうそう。舞台は「海港市」。
作品中には前半は栓抜きみたいなビル(森ビルの上海環球金融中心)が何度も出てきて、「舞台のモデルは上海である」と主張してた。んだけど、いつも間にか出なくなったので、上海がモデルは途中で諦めたんですかね?
2021年の7月に耀客に移籍(業務委託?という噂)して、一応耀客は上海ベースの会社みたいなので、上海(近郊)でも変じゃないけど、本当に上海だったっけ?(寧波で撮ってなかったっけ?)
あと、東南アジアの都市パート(タイかマレーシアですよー的な)は、少なくとも健次は中国を出てない(帰ってきたら隔離されるし、ほぼ毎日どこにいるのかをストーカー站姐たちがアップしてるので私ですら知ってた)ので、中国国内なんだけど、すごく東南アジアっぽかった。とはいえ、あんまりよく知ってるわけではないから。セットなんですかね。あれはすごく良かった。でも、「外国」のシーンが全部同じ場所というのは笑った。