前宰相の庶子であるウノは、消息不明の母親を探しに訪れた密陽でひょんなことから記憶喪失の幽霊アランと出会う。幽霊が見えるというウノの能力に気づいたアランは、自分の死の真相を探るため彼に協力を依頼する。面倒に巻き込まれたくないウノは、自分を“使道”にすることができたら協力すると無茶な条件を出すが、アランはある手を使って彼を“使道”に仕立ててしまう。そんな中、ウノはアランが持つかんざしから生前のアランと母との間に何かつながりがあるのではないかと疑い始め…。
2012年
感想
「夜を歩く士」に引き続き、イ・ジュンギ。
これが本当にビミョー。途中で投げちゃった。
ストーリーそのものはそれなりに面白いと思う。幽霊が見える両班の子、ウノと、幽霊のアランの話。
どうも、元になるような民間説話か何かがあるらしく、多分「若い女の幽霊に取り憑かれた若さまが、幽霊の死の真相を暴き、」というような話ではないかと推測する。
現代韓国は1/3がキリスト教徒になっているし。本作が現代韓国人の死生観そのものでも、過去の朝鮮半島の人々の死生観そのものでもなかろうと思うけれど、中華世界の隣にある、我々とはちょっと違う世界だと思った。
アランというのは「阿娘」。死んでも自分の名前を覚えていない娘のことを「アラン」と呼ぶ、ということで、「アラン」。
しかしながら。
使道=村長のイ・ジュンギは怒鳴るだけ。韓国人男性ってこういう感じよね。サイアクのサイアク。
アラン役のシン・ミナもバタバタバタバタ。整形ではないんだろうと思う感じだけど演技が下手。コメディエンヌではないということなんだろう。キャラクターとしても、韓国ドラマお得意の、知恵を働かせる女の子、ではなくて、軽薄で完全にトラブルメーカー。演技のせいか、演出のせいか、脚本のせいか、ちっとも同情できない。
若さま役のヨン・ウジンは能面で立ってるだけ。しかもモブ臭い。
悪女がいない代わりに、ポンコツ巫女を演じたファン・ボラがころころころころ表情が変わって面白い。
玉皇上帝役のユ・スンホが綺麗。
それでも(しばらく)見続けた理由はこれ。

ロケ地がわかったんだもの。韓国民俗村ですね。でも耐え難くギブしちゃったんだけどね。
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コメント
[…] 「ソンビ」では文武両道、「麗」はマッチョ、私がギブした「アラン」も「一枝梅」もむしろマッチョな役を演じてきた人なんですが、名を挙げた作品では本当に柔らかな。あの腰とかすごいじゃないですか。女の子でしょう。表情の柔らかさも、頬も女の子でしょう。口元が青いけど。アイライナーの使い方が実に魅力的だった。 […]