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遂玉

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はい、ようやく。唐宮の白鹿の漢っぷりに惚れ惚れして、中国(今回は南京)に行く準備もあり、何も見る余裕がなかったんですよ。で、南京で数回遅れくらいのをテレビでやってたんですね。いやぁ、張凌赫、また尻に敷かれてる感じがよろしい。というわけで帰国後に見始めました。

思ってた以上にコミカル。今年今のところ面白いのは唐宮かこちらかと言うくらい、面白かった。

お話は。

武安侯の谢征は十七年前に太子と父が亡くなった瑾州惨案を探っていたところ、伯父の丞相・魏严の息子によって暗殺されかける。林安に住む樊长玉は両親を山賊に殺されたばかりで、幼い喘息持ちの妹を育てなければならない。幸い同じ敷地内に住む獣医(もどき?)の赵夫妻は実子のように可愛がってくれるのだが、向かいに住む宋硯には婚約を破棄されかけている。家に帰るところで、けつまづいてしまった……のだが……雪に埋もれていたのは若い男だった。长玉は一度は見捨てようとした男を家に連れ帰る。

言正と名乗る男は、行方不明の谢征その人であった。谢征は樊长玉の親切さと快活さに絆されるが、その貧しい生活には驚きを隠せない。樊长玉には問題があった。男の兄弟がいない。ゆえに、父の財産は父の兄に行ってしまう。この伯父はまだ喪中の长玉姉妹から家を奪おうと裁判まで起こす。姉妹を気の毒に思う王捕头は赵夫妻に知恵をつけた。「长玉が婿養子を取れば、ここには男がいるのだから財産は問題なく樊长玉夫妻のものだ」。赵夫妻は长玉に言正に婿に来てもらえと言う。言正はそれを受けるのだが、言正は「やらねばならぬことがある。裁判が終わり、怪我が治ったら出ていく」という条件をつけた……谢征は长玉が不良どもを叩きのめすときに使った棒術が、見覚えのある槍術そのものであることに気づいた。十七年前、兵糧を瑾州に送らず、失踪した天下の大悪人の技そのものではないか……どうして姉妹は魏严の手下に命を狙われているのか……

からはじまります。

エンディングソングでびっくりしたのよ、まさかのJJじゃないですか。Me Tooされたり、いろいろあったようですが(もう、台湾はジェイしか追っかけてないからよく知らない)、相変わらずの多幸感のある歌声。と思ったら、作詞は方文山。おう。

で、ドラマに戻ると、私はこの言正は「文弱の徒」というやつだと思ってたんですよ。南京で見たのは長玉の魯肉屋で働くシーンだったんですね。文字があまりにも美しいので「肉はどうでもいい」というシーン。なんかいい感じ、ここでこの回を全部見たらあれだな、と思って(南京では)見るのやめて、帰国後に見ようと思ったんですね。

いやそれが。この人、武安侯でめちゃくちゃ強かった。お坊ちゃん(孤児)だけど、文武両道の努力家でした。

でも、張凌赫。ここまでおきれいでしたっけ?張凌赫はランコムのジェニフィックの代言をするだけあって、結構肌が綺麗そうなんだけど、メイクとライティングもうまくてね。

南京のテレビで見たときに痩せすぎでは!?と思ったんだけど、進むにつれ、いやー、ひたすら良い意味で張凌赫のMVでは?みたいな。声もいいわねえ、と思ったら始まる前のCMが張凌赫のランコムに変わって、声優さんだったことにようやく気づいた次第。というくらい、声優さんの声も上手くマッチしていて。

ほんと、全部詰めですよ。武安侯・謝征の戦闘シーンの目つきは、確かに「寧安」の腹黒くんを思わせたけど、もっと闇落ちの猛獣です。あっちの謝危は真相をほぼ全部知ってた文官。こっちは探る状態の将軍。という、演じ分けをきっちりできてたわけよ。そして、昏睡から起き上がり言正と名乗ってからは、こんなに表情ができたの!!な繊細そうな表情が出てきて、痩せ細って透き通るような病人系!?!?え、「らんやーばん」!?みたいな。ちっともそういう設定ではなかった。でも、「らんやーばん」の梅先生ができそうな。

そして謝軍などと一緒にいるときには、なかなかキリリとした猛獣系将軍なのに、长玉には割にでれっとした顔をして。と言っても謝征のキャラが、「雲之羽」の「ばかだけどいい子なんです」のキャラとは全然違うから、あんなに鼻の下を伸ばしたアホではないし。いい人だったけど抜けてた「蒼蘭訣」の(人間界での)蕭潤ほどでもないし。

謝征と豚関連の妄想(脅されて結婚した!?みたいな)のところなんか、ノリノリで。

ここまで演技ができるとは思わなかった。アクションシーンは「雲之羽」の経験を生かしてたみたいね。どうも、凱旋将軍としてのマーチには翎子をつけるっぽいけど、さすがにあれはCGかなと思った。重たい鎧をつけて馬に乗ってたのが流れてたところを見ると、全てではないかもしれないけど、どうも本人がいろんなシーンで演じてたっぽいです。主な獲物は槍で、それもまた持ってたようで。まだ二十代だし、いろいろなさることでしょう。身長も高い、顔もきれい、馬に乗れる、槍を持って馬に乗ってアクションもできる(ように見せられる)と来ると、呂布ができる。呂布が。項羽とか、韓信もいけるいける。劉邦や曹操ではないだろうね。

一方、ヒロイン樊长玉は田曦薇。男を拾いがち。途中で止まってる「田園ロマンス」も怪我をした男を拾ってましたね。あれねえ、この子が結構うるさい演技をしてて。ヒロインが樊长玉でまた田舎娘とくるとうるさそう……と敬遠してたところもあった。

と・こ・ろ・が。これがまたなかなかの出来です。肉を売ってるところで、そこまでうるさくないな、と思ったのも見始めた理由なんです。

20代以上の大人の女性が十代半ばすぎくらいの「少女」を演じるのは結構難しくて。「無邪気」をちゃんと演じられるケースはあんまりなくて。「花千骨」のときの趙麗穎と「落花」の胡意旋がツートップ。本作を見てて思ったのは、胡意旋が気の毒だなと。あれだけ「無邪気」を演じられる人が……にてるのよ、田曦薇に。そして田曦薇もちゃんと演技ができる人だった。白鹿と李一桐みたいに、顔立ちがよくにた人がいると片方は演技ができても苦戦しがちだからな……

さて、田曦薇。笑っちゃったところが言正に「私が豚を殺して養ってあげる」。欲しいものは「豚(を買う金)」とか。巻き込まれるように軍に入ってしまうと「屠猪隊」つまり「豚殺し隊」を名乗ってみたり。豚関連のところはほぼ全てコメディでしたね。

大元の事件は十七年前の、年老いた皇帝が太子を脅威に感じ始めたところに、太子側近の一人だった魏严の舌禍、佞臣がそれを皇帝に伝えて、というところがなんとなく、前漢武帝期の巫蠱の禍がモデルかな。

太子妃が息子を……というのは、宣帝とその父親を一緒にしている感じがある。魏严の反撃から幼帝擁立して政権を握る、というのは、衛氏抹殺から(なぜか)逃れている霍光(衛子夫の姉の子の霍去病の、異母弟)が昭帝を擁立、昌邑王劉賀を擁立して廃位して最後に宣帝を擁立、というのをモデルにしてそう。この場合、昭帝と劉賀を一人にまとめてる。民間にいた宣帝というのが、今回の幼児の即位のところかな。

前漢ののちにも、開国の皇帝とその子(と孫くらいまで?)以外に、宣帝のように民間で育った皇帝っていたっけ?いたような気がしないんだが。「あの徳のあった悲劇の太子の孫」として宣帝は即位するし。

その後宣帝は霍光一派をゆっくりとパージしていくけど、こちらは皇帝に擁立するのが幼児なので、谢征の手で魏严も佞臣もパージされていく。

ただし、火薬もあるし。北方の異民族に入り込まれて、みたいなところが匈奴に奥深く入り込まれたパターンの前漢と言うよりも、王朝の置かれた政治状況のモデルは燕雲十六州を取り戻せない宋(北宋)っぽい。

メイクも、真珠を顔に点々と置くのが、「太平年」もそうだった(あれも途中で投げてる)。確かに、宋の皇后の肖像画では置いてあるんだよね。

皇太后の衣装が宋の皇后の衣装から来てますね。(蘇州のシルク博物館で、絵から復元したものがあって、それを拡大したもの)

シルク博物館

でも、女将軍をなんだかんだ受け入れるところは北朝系の王朝から、唐(前半よね)かしら。宋って女将軍を受け入れる感じがないんだよな。

ラストの来世もしくはパラレルワールドだけど、あのとき長玉は将軍にならなかったんでしょうかね。ハッピーはハッピーだろうけど、あの子の才能は、軍人だろうに。

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