ここ最近(2025年終盤から2026年頭)見たものの中では一番面白かったかもしれない。とっかかりはホラーだけど、サクサク進むし、漢・白鹿のあまりのかっこよさが眼福……
端王は妻と使用人を殺して死んでしまった。娘の李佩仪は発熱して宮中に留まっていたので無事だった。哀れんだ皇帝は李佩仪を宮中で育てることにした。福昌県主の身でありながら李佩仪は内谒局に弟子入りしたのであった……
から始まる、おはなし。
白鹿と王星越のコンビといえば、寧安如夢でくっつかないのに尻に敷かれてたけど、今回も完全に尻に敷かれてる。白鹿はほんと漢な女子を演じさせるとピカイチだな。元気満々少女ではなくて、漢。李佩仪本当にかっこいい。本当かっこいい。白鹿は今回は低めに声を出してて、それもかっこいい。
四集までが、宁远公主の死。李佩仪の親友の十五公主の李婉顺の早くに亡くなった母は踊り子だった。父に二度しか会ったことのない十五公主は、和蕃公主として宁远公主に封じられて回纥王子の药罗葛乌特勒に嫁ぐことになっていたのだが……から始まる、萧怀瑾と共同捜査をする話。
もう一人、寧安如夢ではプロデューサーの一人が悪女をやってたんだけど、今回もその人が出てきてて、今回も悪女?と思ったら、あっさりとお亡くなりに。えええええ。今回もプロデューサーやってるんでしょうね。作品選びが上手いな。
宁远公主役の人は少年歌行の李寒衣やってた人じゃないですか。そう簡単に……みたいな感じ。ここから、出てくる人たちが脇役をよくやる見た顔が結構出てきます。
端王府事案と萧怀瑾の関係などを残して、四集からは、壁から珍しい花が咲いたので皇帝は淑妃を伴って鑑賞したのだが、花を取ろうとすると壁が崩れて中から死体が現れた……
宮中侍女たちが巻き込まれた事件が、高官たちの……という結末。
11集からは、後宮に入れられてすぐに死んだ女の宮に現れた幽霊騒動。
幽霊の正体。女は誰かと通じていたのか。寵愛を一身に集める淑妃に対して賢妃には息子がいるのだが……という結末。萧怀瑾と李佩仪は互いに「責任をとって結婚を賜えばいい」と言う。李佩仪は「結婚後も太史丞と一緒に捜査できるなら」と結構嬉しそう。
14集の後半からは、歳を取らぬ美女の麗妃が突然血を吐いて死んでしまった話。佩仪は中毒死と踏んで捜査を始めると、裴愈という女性の医工が太医署にいることがわかった。女性が薬の処方をすることは許されていない。宮中に感染症が流行し、裴愈は皇子を救うのだが、高価な薬剤を使わずに救うことはできるのだろうか。裴愈を邪魔する男性医師が死んだり、患者の遺体の損壊事件が多発する中、二人の「裴愈」が浮かび上がる……
18集の後半からは、裴愈と夏十三の故郷からの帰り道に、李佩仪は母の兄弟の伍思坪を尋ねようと萧怀瑾を伴って伍家を訪ねたのだが伍思坪が死んでしまう。端王府事件が起きた直後、太子の元を去った伍思坪から話を聞きたかったのだが。身を隠して育てられてられる伍思坪の息子……怪しげな宗教団体に妊婦たち……李佩仪は端王府事件のときに自分を助けたのが萧怀瑾だったことを思い出す。
22集の後半からは、師匠を失った李佩仪はぼんやりと一ヶ月を過ごしたのだが。窦昭媛は強引に李佩仪に庭木が枯れていくことを捜査させる。そこから浮かび上がる「白修罗」とは。
25集の最後からは、ようやく端王府事件が進み始める。萧怀瑾が誘拐された……きっと端王府だと、李佩仪は駆けつける。そこにいたのは……
30集くらいから李佩仪の最後の事件。〇〇はろくな罰を受けず、李佩仪は萧怀瑾との婚約を解消する。そんな中で宮中から巨大な龍の像が発掘される……その頃都ではある童歌が流行っていた。意味するところは、〇〇の妹は妖婦である……
端王府事件の悪夢のせいか、萧怀瑾は血がダメ。腕っぷしもそんなに良くなくて、星を読み、捜査では頭脳担当。でも、李佩仪が死にかけるときには助けてくれるという、なんちゅう都合のいい彼くん。笑ったのが、酔っ払って李佩仪の部屋で寝ちゃうときなんだけど、靴を揃えて脱いで、脱いだ服も畳んでて、ああ、そういう感じの人。
この話は、結構救われなかった者の敵討、救われなかった者の乾坤一擲という事件が多いですね。中国の古装ドラマは、現代劇仕立てではストレートに扱いにくいトピックスを扱うこともあるけれど、今回はそうでもないかな。
宮中の女性の悲哀は、古装ならでは。女性は医者になれません、というのも時代がかり、現代中国ではそんなこともないと思う。一方で、現代的にも結構通じそうなのが、エプスタイン事件みたいな話とか。代理母ですかね。
一応中国では代理母は違法なので。お金持ちが中国の外でやるんだけどそれもエグいよね。あまり好ましい風潮ではないと思われてるようで、外国で代理母で子どもをもうけたのに、それを捨てた上に、巨額脱税事件を起こした人は、おそらく芸能関係では再起不能。
舞台の都を「西京」、宮廷のことを「兴庆宫」と書いてたと思う。西安には興慶宮があります。イメージしている「唐」は玄宗時代なんでしょうね。ここを使ったのは玄宗だけなので。
行ったのだよ。今は公園になってて、地下鉄の駅からすぐなので、ちらっと見た。ぐるっとまわることまではしてない。

・西安:玄宗の宮。興慶宮公園 [2025年10月 西安旅行]
実子がいない淑妃は李佩仪を実子のようにかわいがって育てたっぽい。李佩仪の母親と淑妃が仲が良かった模様。
寵愛を受ける淑妃、一族の娘がやりたい放題で、というのも楊貴妃とその一族の雰囲気なんでしょう。兄が右相というのも、従兄?の楊国忠が右相だった楊貴妃なイメージがあるよね。まあ、そういうのはどこでもある話なんだと思うけど。淑妃に実子がいないのも、寵愛を一身に受けながらも実子のいなかった楊貴妃のようでもある。淑妃は崔玉瑶で、右相が崔悯忠というのも、楊玉環と楊国忠のイメージでですかね。
ただ、最後の最後の政治闘争の黒幕(端王府事件の真犯人がなぜそういうことをしたのか、端王の周辺には△△に関連する人が多かったよね……?)のところまではいかなかったし。「奴らは知りすぎた」でクリフハンガーで終わったんですよね。唐宫奇案2やるんかな?(白鹿は多忙のあまり疲れちゃってるっぽいんだけど……)
