ほぼ全ページにアフィリエイトリンクが存在します。アフィリエイト収入は、ドメイン・サーバー維持、ブログメンテナンス、ブログ執筆にかかるデバイス代、視聴料に費やし、ブログ読者さまに還元しています。

悪との距離・悪との距離2

スポンサーリンク

悪との距離2

チンユン県で起きた放火事件をめぐり、新たな裁判制度の下、死刑を科すか否かの審理が進められる。復讐心に突き動かされる精神科医、手を差し伸べられず罪悪感に苛まれる2人の友人、夫が殺人犯となった女性の運命が絡み合い、1つの判決が6つの家族の物語を紡ぐ。

我們與惡的距離2 2025年

感想

前回と全然違うなあ、続編ではないと聞いていたけど、完全に台湾……と思ったら、そっか……私は「追撃者」と間違えていたぞwwwというくらい、前作にハマれなかった。ああそうか、前回の「悪との距離」は触法精神疾患と死刑。

前回のキャスト(キャスターと弁護士)はそのままカメオなどで続投なので、正しく続編です。

今回のテーマもまた触法精神疾患者と死刑。

台湾語(閩南語)のセリフが多く、多くが本省人という設定なんでしょう。同時に描くのは、本省人社会の男尊女卑的社会、変わらぬ非科学的な因習。不誠実な夫、子どもを母親に丸投げする夫、ADHDの子どもの治療を拒絶しようとする祖母、その結果としての母による虐待。経済的な圧力。のしあがろうとする女。不幸を煮詰めたような女。台湾政治の汚職、経済的格差、コロナ禍で追い詰められる人々、世界で称賛されていた台湾のコロナ対策だが実は末端では……

時代は現在(放火事件)から、00年代の鉄道事故・選挙・放火犯たちの幼年時代に飛んで、そこからは時系列がすのまま動いて行って、10年代の放火犯たちの少年時代、そしてコロナ禍を経由して、現代へ。

閩南語のセリフも多いから、名前をカタカナ表記にされるとわからんのですよ。放火犯が胡冠駿。放火で妻子を無くす精神科医は馬亦森。馬亦森の親友の議員は高政光。異母妹で不幸を煮詰めたような女は高政茗。名前を陳又茗に変える。陳又茗一家を支える元看護師の保健師が許幸珠。陳又茗の夫が羅自強で、統合失調症がある殺人犯。許幸珠の兄が許幸国で妻子と一緒に死んでしまう。その娘で孤児になったのがのちに中学教師になる簡斉蕙。簡家は高家同様に土地の名家で、高政光の母親の高張玉敏が選挙協力を通りつけたかった。簡家の近所の、高級ホテルの経営者の胡家の息子が胡冠駿。胡冠駿の担当の保護司が牛祐荷。馬亦森の妻で放火で死んでしまう。

我們與惡的距離 II – 维基百科,自由的百科全书

意外です?有名なんですよ、台湾の金権政治は。「中華圏初めての民主的な選挙で選ばれた政権」ではあるけど、汚職は日本よりも酷い気がする。表に出せる分だけ良いじゃん?と思わなくはないのだけど。

高張玉敏というのは高さんと結婚した張玉敏さん。香港でも台湾でも、こういう名乗り方をする人は結構な年齢の人ですね。あと、台湾を歩いていると選挙では何番という番号を使ってるを見る。

で。前作もそうだったよう気がするのだけど、触法精神疾患と死刑がテーマですよね。

今回の胡冠駿はADHDを持ってて虐待されて、という多少気の毒な過去はあるのだけど、それにしても短絡的にすぎる。羅自強にしても、あの病状の人を社会で見ろと?それは厳しいでしょう。薬をきちんと飲んでいて何年も穏やかに過ごせたけれど。コロナ禍は本当に100年に一度だったかし、普通の人でもコロナ禍はかなりタフだった。その台湾は日本並みというか日本以上の災害島で。必ず薬が手に入るとは言えないでしょう?薬があったとしても災害の下では大変よ?

どちらかというと、前作が台湾らしい()「いい話」に持って行きそうな嫌な雰囲気だったので途中で投げたけれど、本作は話の運びがどんどん「精神疾患の人は隔離しましょうね、だって無理じゃん?焼き殺したり刺し殺したりさ。被害者はもとより、金があってもなくても、加害者家族があまりに大変だよ?」という感想になったのである。

キャストはね、あの、老けたよなあ。というか顔色が長年ヘビースモーカーです、な周渝民薛仕凌。大学を卒業して数年、くらいの2002年かな?も自分で演じるんですが、あのぅ。F4がブイブイさせてた時代だし、その後薛仕凌もというとわからんよね、この人はMC40。Da Mouthのですよ。で。二人とも実年齢よりも数年前に生まれた人の役だったから、2002年の研修医と司法試験浪人の雰囲気を出すのが……厳しいんですよ。若さの演技って難しいねえ。その10年後からなら板につき始めるのだけど。合計すれば過去シーンは多いけど、10話しかないので幼児が少年になるところ以外キャストの入れ替え場がないというか。

もうちょっと演技ができる人でしたよね、ヴィック……復讐に燃える男が実は訪問診療に力をいれる精神科医だった……の落差はあったんだが。

他にも中学教師は高校時代から同じ人が演じてて、ちょっと厳しいものがあった。

他にもちょい役の張軒睿とか。お母さんも保健師も見た顔がたくさんあった。

悪との距離

2年前、ある映画館で起きた無差別殺人事件で息子を失った報道局の副局長・宋喬安(ソンチャオアン)は、一層仕事に打ち込む日々を送っていた。
ある日、宋喬安は新人アルバイト李大芝(リーダージー)の適正を見抜き、編成業務を任せるが、彼女は息子を殺した殺人犯・李暁明(リーシャオミン)の妹だった。
一方、李暁明の弁護士・王赦(ワンシャー)は稀代の悪人の味方だと世間から批判を浴びながらも、揺るぎない信念で職務に奔走する。
王赦の粘り強い働きかけにより、これまで黙して語らなかった李暁明が心を開きかけたとき事態は急変し…。

我們與惡的距離 2019年

感想

うむ。

無差別殺人事件の犯人とその家族。子どもを殺された両親と残された娘。精神科医と弁護士。

精神疾患の患者とその家族。メディアと犯罪の被害者・加害者。メディアと社会。

犯人の家族に対する風当たりを見たり、「両親は家を売って賠償にあてた」ということを見ると、台湾は日本とよく似た社会だなと思う。制作にHBOが噛んでいるが、アメリカの場合は成人の犯罪者の家族が「なぜだか近くにいた私たちにもわからない」と言いつつも、自分の家を売って賠償に充てるかな?

子どもを失った両親のうち、母親は子どもを失った衝撃で何らの精神疾患を抱えてるでしょう。それをソーシャルワーカーの妹と、精神科医の義弟はそのままにするかなあ。かなり親しい存在として描くのに。

「精神病の患者はみな閉じ込めろ」という主張の存在はどうなんでしょうね。本作の中で精神病を全て精神分裂病的的に扱うのもどうかと思うんですよ。

弁護士の、「理由を見つけよう」というのもいまいちよく理解できない。その理由として精神疾患があげられるようなので、これこそ。というところ。

法律をそれなりに真面目に学んだし。刑事政策も授業で受けた程度であるが、学んだ。刑事政策という学問においては、素人さんに頭の毛が一本増えた程度であるが、大抵の人よりは心得がある。台湾の刑事政策は知らん。

本作は台湾における問題提起作品であって、それが普遍的なものとも思わないし、日本に応用できる話でもなかろうとは思う。被害者と加害者家族、その加害者家族のそばに別の精神疾患を抱えた人がいるというのも、あまりにこの加害者家族という個人に酷な設定で、なんというか台湾ドラマの癖なのだが、「ちょっといい話」に持っていくのかねえ的な。そのまま見て裏切ってくれればいいのだけど、途中でパス。

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました