金もコネもないが弁護士の仕事への情熱だけは誰にも負けないルーディはやっとのことで悪徳弁護士事務所に雇われる。
仕事は自分で探すのが当たり前という厳しいものだったが、ルーディは大手保険会社から支払いを拒否された貧しい家族や、社会的に弱い立場の依頼人たちの人生に触れる中、
「公正とは何か」という疑問を持ちながら闘いを挑み、自分も愛をも育んでいく。
The Rainmaker 1997年
感想
監督はフランシス・フォード・コッポラ。
原作はジョン・グリシャム。
マット・デイモンがスターになる前のもの。殴られるクレア・デーンズを見ても、「あんた反撃するやん?」と思ってしまう。「Homeland」のせいだな。
コッポラらしく長丁場の作品だが、正直法廷ものってあまり楽しくない。
ひっくり返すのは面白いけれど、だからなんだ?と思うのだ。
ジョン・ヴォイトが「(骨髄移植をさせなかった賠償として)1000万ドルの保障を払ってしまうと、保険金が上がってしまう。政府主導による保険ができてしまう」という主張がユニークである。
私は(2014年はあまり病院に行かずに済んだが)喘息持ちで、国民皆保険があるからこそ生きていけるようなものだ。風邪を引けば長引くと決まっている。インフルエンザに感染すれば一ヶ月間歩くこともままならない。呼吸ができないから。入院したりするわけではないけれど。だからこそ、もしも昔のアメリカのような保険制度であれば私の健康保険は非常に高額なものになってしまっただろう。日本だから生きていける。
だからこそ、理解できないのだ。どうして国民皆保険に反対するのだ?そりゃ今は病院知らずかもしれない。しかし、次の瞬間に車にひかれて半身不随になるかもしれない。大変体の弱い子供が生まれるかもしれない。私は2014年、病院にほとんど行かずにすんだ。でも、2015年はわからない。そういうものなのだ。