バーでウェトレスとして働くラン(タオ・ホン)にはケン(ダイニエル・ウー)というハンサムな彼氏がいる。ある日彼女の前に美しい女性が現れ、「あなた、ケンに写真撮られた事無い?」と聞いてきた。そういえば昨夜ケンにベッドで写真を撮られたことを思い出す。彼女はワイチン(ジリアン・チョン)。ケンの元カノ。「ケンに撮られた写真を取り返して! 」。ケンは彼女の裸の写真収拾が趣味だった。はじめはワイチンを毛嫌いしていたランだったが、切実な彼女のためにケンからの写真奪回を目指して奔走するのだった。
原題 公主復仇記 2004年
感想
監督はパン・ホーチョン(彭浩翔)。
この世に王子なんていない。いるのは人でなしだけ。この世に姫なんていない。いるのは魔女だけ。
今カノがジーパンの上でピアノの指使いを見せていたけれど、おそらくあの人は弾けないな。弾ける感じの指の形ではなかった。弾けるとすればキーボード。力のいるピアノで第一関節が立ったり窪んだりというのはなかなかないだろう。VCDで見たらそんなに違和感はなかったのだが、DVDで見ると今カノすごく老けてた。
ラー油くれ、といって出てくるのがタバスコ。しかもどばどば入れるってなんなんだよって思った。
どんなに可愛くても、肘をついて食べるんだよね。香港っ子は。行儀悪いのなんの。
ジリアンの住んでいる家が汚部屋なのは良いのだが(そういうリアリズムがパン・ホーチョンらしい)、香港で女の子が一人で住むには広すぎる。
スーパーの鬼ごっこが笑えた。もちろん、鬼はダニエル。
ジリアンは左から写すことが多いのに左の小鼻の吹き出物が少し気になった。右からうつしてやればいいのに。
原付で高速ってどうよ・・・。
押し入れに入り込んで見ているのはいいのだが、金柑の塩漬けを食べながら、というのが絶妙だ。金柑がまずいから涙が出る。大好きなケンが目の前で別の女とやってるからじゃない。
ところで、2008年のエディソン・チャン事件、最大の被害者はエディソン本人というよりも、ジリアンとセシリア・チャンだったと思うのだけどねえ。この話に結構似ててねえ。エディソンは俳優としては一流だったし、セシリアもジリアンも、アイドル女優の枠に入らない人だったので、最大の被害者は香港映画だったかもしれない。