ロンドンはベイカー・ストリートに住むシャーロック・ホームズ。さしたる事件も起こらずに退屈していたホームズだったがある霧の夜、ずぶ濡れの美女がホームズの下宿に運び込まれてきた。河に落ちて記憶を失ったその美女はホームズの住所が書かれた紙を握りしめていたのだ。ホームズの推理で記憶を取り戻した彼女は、夫が行方不明になったのでホームズに捜索して欲しいという。久しぶりの事件にホームズの推理は冴え渡り、やがてその事件はネス湖の伝説の怪獣の謎と関係があることを突き止めて……!?
The Private Life of Sherlock Holmes 1970年
感想
監督はビリー・ワイルダー。
ワトソンの死後50年が経過した。その遺言に従って銀行に保管されていた未発表の記録が公開されたが本作である。
わあああ。BBCの「シャーロック」の傑作はまずは「バスカヴィル・ハウンド」。元ネタはもちろんバスカヴィル家の犬だ。次がアイリーン・アドラーの回。S2はどれも素晴らしかったんだけどね。それと、ホモ扱いされて怒るワトソンとか。
あのアイリーン・アドラーの回がしっかりしていたのは元ネタがあったからじゃないの。
「セックスなんかこわくない!」の元ネタもあったし、素っ裸の女もあったし。ホームズが女スパイにやられちゃうことも、それがマイクロフトの作戦を失敗させる、というのも。
ただし、本作ではワトソンやマイクロフトのキャラクターが崩壊していた。リメイクの際には崩壊したキャラクターを修正することができるのだなあと思った。
それと、マイクロフトに見覚えがあると思ったら、クリストファー・リーだった!