チャーリー(ローガン・ラーマン)は、小説家を志望する16歳の少年。高校入学初日にスクールカースト最下層に位置付けられ、ひっそりと息を潜めて日々をやり過ごすことに注力していた。ところが、彼の生活は、陽気でクレイジーなパトリック(エズラ・ミラー)、美しく奔放なサム(エマ・ワトソン)という兄妹との出逢いにより、一変する。初めて知る“友情”、そして“恋”―。世界は無限に広がっていくように思えたが、チャーリーがひた隠しにする、過去のある事件をきっかけに、彼らの青春の日々は思わぬ方向へ転がり始める―。
The Perks of Being a Wallflower 2012年
感想
監督はスティーブン・チョボスキー。
「壁の花」
パーティーでダンスに誘われない女の子のことだ。
「若草物語」か、モンゴメリーか。それとも、「あしながおじさん」か。ジェーン・オースティンではないだろうな。
そこで知った単語だ。
高校で一人でいる人のことらしい。
「バッド・チューニング」のような「開けた未来」というわけでなし、「グリー」のように負け犬が何かを成し遂げるわけでなし。みずみずしいわけでなし、レスリー・チャンが80年代に出まくった「青春もの」のように「青春」「青春」しているわけでなし。
「人生は続いていく」
そんな物語だった。
チャーリーは大きな成長をとげない。それでも、うちなる暴力に驚き、たまに失神して、病気とつきあいながら生きていく。ふわふわとしているが、現実はそんなのものだった。
演じているのはみな子役出身。
まあ、高校が舞台なので子役出身でも良いのだけれど。見覚えのある大きな口、と思ったら、演じたエズラ・ミラーは「少年は残酷な弓を射る」の子か。