Ricky リッキー

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カティは、郊外の団地に娘のリザと二人で暮らすシングルマザー。ある日、カティは勤め先の工員パコと恋に落ち、パコは彼女たちの家の一員となる。やがて、カティとパコに赤ちゃんが誕生する。つぶらな瞳でまん丸ほっぺが印象的な可愛い赤ちゃん。今までバラバラだった家族が、赤ちゃんを通じて本当の家族になろうとしていた頃、赤ちゃんにある異変が起きる…。

Ricky 2009年

感想

監督はフランソワ・オゾン。

淡々とした映画だ。
オープニングは子供を二人抱えたカティの様子から始まる。育児と仕事に疲れ切り、行政に頼るシーンだ。社会派の映画と見せかけ、実際に貧しく賢くもない女の生活が露わにされるが、途中からファンタジーになる。時間軸がオープニングに追いつく頃にリッキーの背中に翼が生えるのだろうか。

オゾンのいつもの露悪趣味が今回は私にとっては悪い方に働いたようで、リッキーの翼が気持ち悪いくらいリアルで、かつ「血の巡りが悪い」としか思えないカティに移入できず、あまり好きではなかった。

ただ、カティを演じたアレクサンドラ・ラミーは終始抑え気味の演技で非常にリアリティがあった。だからこそ不快感を感じたのだろう。

オゾンそのものが好き嫌いは別れるだろうし、本作はオゾンのファンの中でも好き嫌いがはっきりしそうだ。私は好きではない。けれど、上手い映画だ。

舞台はどこだろうか。季節感のない景色だが、どうもクリスマスらしい。ならば、冬。いずれにせよ、どんよりとしていて、行き詰まり、どん詰まった感のある地方だ。どこの地方都市も同じだろう。そういえば、オゾンの選ぶ登場人物の多くはセレブやある程度お金がある人。そしてインテリが多かった。本作はそれとはかけ離れた人たちを選んでいる。今までよりも広がったオゾンの世界だった。

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