ペンギン夫婦の作り方

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フリーライターとして東京で働いていた歩美(小池栄子)は、中国で出会ったカメラマン(ワン・チュアンイー)と国際結婚。しかしその後、夫の会社が倒産し職を失ってしまう…。歩美は落ち込む夫を気晴らしに石垣島へ連れて行く。そこで出会った大自然、温かい心、そして美味しい食材にすっかり二人は魅了され、移住する事に!職のアテも無い二人は共通の趣味である”食”を活かし、石垣島の食材を使った全く新しいラー油を作ろうと思い立つ。苦労しながらも気持ちを込めて作ったラー油。しかし一つも売れない。それでも前向きな二人に新たなチャンスが舞い込んだ。国際結婚、離島への移住、帰化申請。これは食べるラー油誕生の裏に隠されたとってもあったかい絆の物語。

2012年

感想

監督は平林克理。

そういえば、石垣島かどこかで覚せい剤の密輸の話があったなあ、と思い出した。サトウキビ畑にぶちまけたってやつ。本土にいればわからないが、石垣島の目と鼻の先に台湾があり、その先にはフィリピンがありする。そんな世界。だが、静かな物語のなかで、このラー油覚せい剤事件でわらったわらった。中華のゆるい笑いに慣れたせいか、これで十分笑えるのだ。

良い意味で日本の文芸映画らしかったのは、あざとさが少ないが技巧をこらしたところだろうか。時間軸をずらすところは技巧的すぎるかもしれないが。それを除けば愚直な物語だもの。感動させるようなものに仕上がってしまう。アメリカ映画だったらなんとなくど根性に感動させようとしたものに仕上がりそうだ。香港じゃ、ああ、アン・ホイ映画か。台湾だったら平坦な愚直な物語になりそうだ。

時間軸をずらしたのは、平坦になりがちなこの物語に上品なリズミカルさを加えて凄く良かったと思う。この上品さが日本映画の良いところ。しかも、リズミカルになったのでテンポも凄く良い。下手にスタイリッシュを狙わなくても、いい作品は出来上がる。

さて。

夫が帰化申請したかったのは妻と一瞬でも離れる可能性があるのが嫌だったから。妻がペンギンを姓に選んだのは、好きな動物であって、なお、ペンギンは夫婦になると片方が死ぬまで添い遂げるから。これ、いいね。確かに私のようなあまのじゃくにも感動ポイント。

小池栄子。おっぱいで売った人だが、今回はおっぱい封印。でも、ワンピースの下でゆれるゆれる。あんなに動くとついつい目がいってしまう。
服の色使いも素晴らしいのだが、こういう服はボディラインのしゅっとした人でないと決まらないねえ。怪演できる女優なのだが、今回は度胸と根性があっていつも楽しく生きていくことを考えている歩美という人を嫌みなく演じていた。しかも、本当に美味しそうに食べる食べる。本当に美味しかったんだろうなあ。

ワン・チュアンイーといえば、私にとっては「ブラック&ホワイト」の初頭の「バタフライ」製造者。この人も怪演できる人。そうです。あのラー油覚せい剤事件のところでは、ついつい「ブラック&ホワイト」のバタフライのところを思い出してしまって、笑いが止まらなくなったのだ。(このラー油をヴィックに食べさせて・・・というわけだ。もう、駄目。)

役人の上原役の深水元基。
この人と言えば、「サラリーマンネオ」。もしくは「クローズZero」シリーズのリンダマン。そういえば、この人も怪演できる人だった。この映画の笑い(空回りしてる人を見て楽しむタイプね)担当。この人なしではこんなに楽しくなかったよ。GJ。

ペンギン夫婦の作りかた

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