現代の地球のどこか。今日もヤッターマン1号と2号は4つ揃うと願いが叶うといわれる伝説のドクロストーンを巡り、泥棒の神様ドクロベエ率いるドロンボー一味と週に一度死闘を繰り広げていた。考古学者の海江田博士もまたドクロストーンの魅力に虜になったひとりで、発見したドクロストーンのひとつを娘の翔子に託したまま行方不明になってしまう。その頃、世界では異変が起きはじめる。様々な場所から大事な物が次々と消えていくのだ。この異変にはドクロストーンが関係し、そのすべてが集まると、時間の流れが狂い、地球そのものが消えてしまうかもしれないのだ。その危機を察知したヤッターマンは、ドクロベエの計画を阻止するべく翔子と共にヤッターワンでドロンボー一味に立ち向かう!
2009年
感想
監督は三池崇史。
レビュー
評判が割に良かったのだが、駄作。
三池崇史だったか。
だめだこりゃ。この人は「映画」というか、そもそも「誰かに見てもらうものを作る」という観念が欠如しているとしか思えない。いわば、監督の自慰ではないか。
プア(チープですらない)なCG多様なのも構いはしない。アニメの世界を実写化して、深田恭子にアニメ声を出させるのも良いだろう。それが製作意図である限りにおいては。
しかし、実写で深田恭子の胸に男の手を当てさせると、アニメ的セクハラのオンパレードが極めて強烈なのはわからないのだろうか。さらに、ヤッターマン一味、ドロンジョ一味などの背景がまるで無視され、「ドクロストーン」も「説明しよう」の一言で表現される。それでは伝わらない。
本作が例えば、クリストファー・ノーランの「ダークナイト」三部作にならないのはそういうところだろう。
キャストの演技も下手だし。エキストラも妙だし。
「悪の教典」の評判も良いのだが、原作が面白かっただけ見るべきではないのだろう。もう三池作品はパスでよさそうだ。