パッチギ!

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激しいケンカと切ない恋と熱い友情に溢れる青春活劇。

2005年

感想

監督は井筒和幸。

気分の悪い映画だった。
いわゆる「サヨ」のみなさんが過ぎ去った青春を懐かしむ映画なのだろうか。見たことはないが「三丁目の夕日」のような。

朝鮮人のおかれた状況、とくに、一世の苦労を否定する気はない。盲目に帰れ、というつもりもない。
しかし、いくら朝鮮学校に通っているからと言って、日本人に対してもずっと「キョンジャ」「アンソン」と本名を使っただろうか。どうも「キョンジャ」は「慶子」らしい。「けいこ」と名乗り、「本名はキョンジャ」と打ち明けるのではないだろうか。朝鮮学校の生徒として出会った康介はしかたがないとしても、その母には「けいこ」と名乗らないのだろうか。

在日朝鮮人の置かれた状況を作るのは我々日本人の差別意識だ。朝鮮人側にも「差別されるもの」のプライドがあるだろう。日本人の男に可愛い娘がとられて怒らないのだろうか。アンソンの子供を産む桃子は日本人なのだろうか。じゃあ、桃子には朝鮮人の男、それも不良の子供を産むことの葛藤はなかったのだろうか。しかも、男は高校生だ。

康介が酔っぱらって帰宅するシーンで、連れてきた二人に朝鮮名を名乗られた康介の母は唖然としていたが、それは酔っぱらっていたからだ。おちつけば相手が朝鮮人だと思い出す。「ね、あの子たちは」のようなシーンもなかった。

制作側はオダギリジョーの演じた坂崎を自分の分身としているのだろう。それも甘い。
苦労知らずのお坊ちゃんの世迷い言ではないか。そこに批判精神があるというのだろうか。むしろ、「あの時代は良かったよね。俺たちの青春、楽しかったね。」になっているように思う。

また、唯一リアリズムが感じられたのは「イムジン河」をラジオで流すシーンだ。妨害が入るがDJ一人が押しとどめ、康介に歌わせる。それもそのはずだ。「イムジン河」を歌った人たちの一人、加藤和彦という人が制作側に参加しているのだから。これも「俺たちの青春、楽しかったね」としか思えず、共感できなかった所以である。

キャスト

塩谷瞬とはこの人か。ふーん。ラストの「イムジン河」の素人っぽさは非常に好感が持てた。けれど、オーラなさ過ぎ。
沢尻エリカが清楚だ。高岡蒼甫は「クローズZERO」まんま。小出恵介が主演かと思った。
この頃のオダギリジョーはなんか良いね。

ツボだったのはオープニングのバンド。失神者続出のバンドだが、なんとボーカルは加瀬亮!これだけでポイントを稼いだね。

パッチギ!

パッチギ!

塩谷瞬, 高岡蒼佑, オダギリジョー, 余貴美子, 前田吟
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