2013年
感想
監督は瀧本智行。
うん。つまらん。お前の話はつまらん!と言いたくなるほどであった。
そして、あざとい。
日本のあざとい物語は飽き飽きしている。ダンテ・ラムの御都合主義の方が真っ当に見えてくる。
ラストに殺人犯の母親は「あの子は殺されて良かったのです。お子さんが一人死なずにすんだのですから」と叫ぶ姿を(メタの)テレビを通して捉えていた。あの後味の悪さ。殺人犯はおそらく人格障害か何かなのだろう。それは母親の責任だろうか。殺人犯一人が追うべき責任をその母親に社会全体が押し付けた感じだ。あの母親はこれから吊るし上げられるのではないだろうか。
正直に言えば、精神疾患だろうが何だろうが、自分の行った行為とそれによる結果についてはその者が責任を負うべきであると感じる。だから、精神科医の母親が「報いは受けるもんだね」という発言には共感できる。
しかし、殺人犯の母親のパートはえも言われない気持ち悪さが残った。
また、歯形だが、あれだけくっきりとしかも半袖から出ている部分にあれば精神科医だって気づくのではないかと思うのだが。医者って良く見てるよ?
生田斗真は目が動くこともなく完璧であった。さすがジャニーズ、アクションはダンスのキレを存分に生かしている。
松雪泰子は老けたなあと思う。眉を八の字にするのが最近のこの人の演技スタイルなのだろうか。「白鳥麗子でございます」が懐かしい。
江口洋介は何やっても同じだねえ。