カイジ 人生逆転ゲーム
特別な才能もなく、人生の目標もない、どこにでもいる典型的な“負け組”カイジ。保証人になったために多額の借金を抱えてしまったカイジは、悪徳金融の遠藤に言われるままギャンブル・クルーズに参加する。そこで行われているのは、命を賭けた究極のゲームだった…。
2009年
感想
監督は佐藤東弥。
下らん。そもそもカードゲームはトランプとウノしか知らない。ビックリマンシールが流行ったときに幼稚園児から小学校低学年だったのだがスルーであった。それ以降のカードゲームもさっぱりである。緊迫のシーン、と言いたげなシーンも間延びして見えるだけだった。カードゲームで緊迫していて間が持ったのは「007 カジノロワイヤル」なのだが、本作では無理だ。
物語にケチを付けるなら、カイジはどうして弁護士事務所に駆け込まないのだろう。それでちゃんちゃんである。駆け込むこともできないという「情弱」(←この言葉、嫌い)なのだろう。地下帝国で「ビールにおつまみ」で金をするシーンがあったが、あそこは笑った。そうなんですよ。あなたのやっすい給料、こういうことで失っているでしょう?ほめるならばそこだけだった。
大穴は最後のブレイブロードだろう。手をつくと電流が流れる仕組みなのだが、他の人に流れないのはどういったことなのだろう。ブロックで切り分けているのだろうけれど、前後の人も電流が流れそうなものだと思うのだが、どうなんだ?
プアな物語だが、キャストは実力派。かっちりとはまっていて見事。
まず、カイジ役の藤原竜也。なぜかこの人の作品はろくに見ていなくて、きちんと「藤原竜也主演作」を見たのは本作が初めてだと思う。「うおー」とかうるさいのだが、良い意味で舞台で鍛えたのだろう、と思えるほど「感情の爆発」が上手かった。利根川役の香川照之も悪人面がよく生きる。天海祐希も最後にはかっぱらうのだろうなあ、と思いながらも、それなりに。咳の男役の松山ケンイチは抑えていてとても良い。
カイジ2 人生奪回ゲーム
数々の命懸けのゲームに勝利し、多額の借金を帳消しにした伊藤カイジ(藤原竜也)。まさに人生の逆転を果たしたと思いきや、1年も経たないうちに、またしても借金まみれの「負け組」に。再逆転を目指すカイジが今回挑むのは、当たれば10億円以上を稼げるモンスターマシーン、通称“沼”だった…。
2011年
感想
監督は佐藤東弥。
ダメだ、ダメだ。
前回がカードゲーム、今回がパチンコ。
どれも、で?と思うのであった。
演出もテンポが悪く、微妙。吉高由里子の舌足らずさも気持ち悪い。