車手 Motorway 2012年
感想
監督はソイ・チェン。
「東九龍」とか、オープニングのカーチェイスは沙田じゃない。わーお。夜の沙田をバスで走るとこんな漢字だったな、とか。犯人を追いかけて路地を入るところも、沙田のマンションの裏側ってこんな感じだよなあ、とか。「偉業街」って本当にあるのだろうか。
ここに、ジェイとかエディソンとかいたらもろに「頭文字D」じゃないの。中里は飛ばしたくて交通警官になった、みたいな気分。ただ、カースタントにスローを多用したのがよろしくないと思った。スローをあまり入れなかった「頭文字D」はやはりすごいのだ。
ジョシー・ホーは前髪せいでなんとなく「ドリーム・ホーム」を連想。バービィ・スーは完全に花瓶。セリフは本人の声ではないと思う。ショーンのドリフト技を見せ、ラストシーンのショーンの日常を見せるだけではないか。くっつかせなかっただけ良い、というだけだ。ジョシーもバービィも演技のできる女優だけに勿体ない。
ジョニー・トーが絡んでいるせいでどことなく見覚えがあるようでない。何か引っかかると思ったら、本作は「アクシデント」の監督だった。それならなんとなくわかる。絵面の暗さ、俳優に表情を消させる演出。
本作は「男の」という感じの映画でそこそこ評判が良かったのだが、うん。私にはアイドル映画の「頭文字D」の方が上だった。