ラスト・アクション・ヒーロー

ダニー少年はアクション映画のヒーロー、ジャック・スレイターの大ファン。ある日老映写技師に貰った魔法のチケットを手にスレイター最新作を見ていたダニーに、凄いことが起こった。突然スクリーンからダイナマイトが飛び出すと、次の瞬間ダニーはスレイターが運転する車の後部座席にトリップ。なんとダニーは上映中の映画のなかに入り込んでしまったのだ！憧れのスレイターとともに悪党ベネディクトを追って、スクリーンの向こうと現実の世界を股に掛けた不思議な大冒険が始まった。

Last Action Hero 1993年

感想

監督はジョン・マクティアナン。

子供の頃、いや、今でもいいが物語の世界に入り込みたいと思ったことはないだろうか。物語のヒーローが自分を救ってくれる、そんな物語。例えば、「はてしない物語」のバスチアン、そして本作のダニーのように、物語の世界にどうすれば入れるのだろう。

だが、「はてしない物語」の後半は悲惨だ。「ネバー・エンディング・ストーリー」は前半だけを映画化している。後半、物語の世界に入ってしまったバスチアンは王になり、そして再び孤独になる。バスチアンが夢想したヒーロー、アトレーユはバスチアンを諌め、バスチアンと決別してしまう。（最後にバスチアンを救うのはアトレーユだが）。自己を取り戻し、帰宅するバスチアンは、成長を遂げていた。