刑事・張榮(レスリー)は、麻薬取引事件を追っていた。そこに台湾の刑事、西門丁がやってくる。2人は遊園地でスリの姉妹「一重まぶた」(サンディ・ラム)と「二重まぶた」と知り合う。そんななか、スリ姉妹はある男の財布をスッってしまうが、その持ち主は殺し屋だった。財布の中には殺し屋が殺した相手から奪い取った翡翠のペンダントが入っていた。それは組織のボスから「必ず奪ってこい」と命じられたものだったため、姉妹は殺し屋から追われることに…。
原題;Intellectual Trio 1985年
感想
脚本が王晶に王家衛。豪華な割に、全てがだめだめ。
ストーリーはコメディにも、バディものにもできただろうに、どちらにもつかない。最後は復讐譚と何なんだ?
途中、「アイドル」レスリーの歌う歌が入るのだが、沢田研二。「とーきーおー」のかわりに、「ひーとぅーおー(H2O)」である。結局カバーメインだったのかなあ。歌い方もすごく古くさく感じた。
時代が時代で、一重まぶたは二重に整形しようとするのだが、「薬師丸ひろ子風」である。あの時代の日本のアイドルを香港でも見たんだね。(私にとって薬師丸ひろ子は宮藤官九郎の「木更津キャッツアイ」の壊れ系ヒロインである。久々にキャッツ見たくなってきた。やっさいもっさい!)
ラストはレスリーの女装。ネグリジェ姿である。「大英雄」のオネエっぽさがないぶんだけきもい。