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フルメタル・ジャケット

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ベトナム戦争を舞台に、殺人兵器へと変貌していく新兵たちの狂気と、報道記者の視点から戦争の日常の中にある狂気を描いた、スタンリー・キューブリック監督が贈る異色の戦争ドラマ。

Full Metal Jacket 1987年

感想

監督はスタンリー・キューブリック。

「ほほえみデブ」という日本語訳が最高ですね。原語は「Gomer Pyle」でベトナム戦争当時にはやっていたキャラらしい。けれど、日本人には通じないから、「ほほえみデブ」。この訳が見事でねえ。

訓練シーンで連想したのは「ポリスアカデミー」だったのだが、あちらの方が先。

ミッキーマウスマーチを歌って夜中行軍するラストが不気味だった。ジョーカーの「恐れはしない」の言葉こそ、裏腹の恐怖を物語っている。

友人の父はベトナム帰還兵である。65歳になって退職してからPTSDに苦しめられるようになった。以前もベトナムの話で憂鬱な気分になったそうだ。PTSDはすぐに発症するとは限らない物らしい。することがなくなって、発症することもあるらしい。

戦争とはそういう物だ。当事者たちの誰も喜ぶ結果にはならないのだ。
喜ぶのはときの政治家のみ。

現代の政治家に、「時計仕掛けのオレンジ」よろしく、椅子に縛りつけ、手足を縛り、目が閉じないようにマッチ棒でつっかえをして、現代のリアリティあふれる映画館で戦争映画をノンストップ100本くらい見せてみたい。もちろん、銃弾のシーンではBB弾をバンバンあて、殴られるシーンではボコボコ殴る機械でぶん殴る。火のシーンではあぶる。水攻めのシーンでは水攻めをする。切られるシーンではカミソリが飛び交う。

それくらいしてもこの人には想像力、他人に対する共感力というものが徹底的に欠けているので理解できないだろう。「僕がそうされるのは、強くないからだ」で終わるのだろう。

フルメタル・ジャケット (字幕版)

フルメタル・ジャケット (字幕版)

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