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コクーン

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海底に秘められた”コクーン”。今、時の流れを超えて… ILMの壮大なSFXと、往年のスター達の円熟の演技が感動を呼ぶ、ロン・ハワード監督が贈る大ヒットSFファンタジー!

Cocoon 1985年

感想

監督はロン・ハワード。

フロリダの老人施設の隣に引っ越してきたのは、エイリアンだった。一万年前に残してきた仲間を救うために、船を借りて、海底から牡蠣のようなコクーン(繭)を引き上げ、プールに入れた。その屋内プールは老人施設の入居者たちが密かに遊ぶプールだった。遊んでいるうちに、老人たちは若返っていく。

はっきりいって、滅茶苦茶だ。
まず、老人たちが若返る、と言っても若返りメイクをするわけでも、若い人が老人メイクをとるわけでもなく、「往年の名優」(と言っても、私には「ミス・デイジー」のジェシカ・タンディ以外はわからないのだが)たちがそのままやっているだけで、動けなかったのが動けるようになった、程度なのだ。それでいいのだろうか。微かに若返った老人たちはささいなことでいさかい、問題を起こし、そして夫婦喧嘩までする。

エイリアンの設定も、一万年も仲間(しかも、命の恩人)たちを放置するなんてひどい話だし、長寿なくせに完全な不老不死ではなく、地球人に牡蠣のようなコクーンを遊ばれただけで死んでしまうのだ。ちなみに、エイリアンはいわゆるグレイ型、つまり、人間のような型だが、目が極めて大きい型だ。

宇宙船もまるでETか未知との遭遇だ。スピルバーグは1982年に子供と宇宙人を描いたが、ロン・ハワードは老人をチョイスしてパクったように見えてしまった。

一つほめるならば、プールにがんとして入ろうとしなかった夫婦がいて、ぼけている妻の方はラスト近くでなくなってしまう。残された夫はラスト、みんなで宇宙船に乗ろう、ということになっても一人だけ残るのだ。若返ることは不自然だし、また、愛する人のいない世界に長くいることに意味はないのだ。この老人の描き方だけが上手かった。

続編まである。見た。

見る必要はない。コクーンから数年後、大地震がきて繭がヤバい、というわけでやってくる宇宙人一行と老人たち。一緒に連れて行った他の老人たちはどうなったのだろう。それと、これまで一万年の間に地球には、というか繭のある海域で何もなかったというのだろうか。地球に戻った老人たちも老婆が老婆のまま妊娠してみたり、変なのだ。

舞台はフロリダ。知人の両親も別荘を持っている。冬でも温かいのでシニア世代の保養地なのだ。
カリブ海も綺麗だし。老人率は高そうだが、観光客にも悪いところではないだろう。

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