キャスト・アウェイ

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チャック・ノーランドは、世界宅配便“フェデックス”の敏腕システム・エンジニア。世界中を駆け回り、システム上の問題解決に明け暮れている。一秒も無駄にしないことが彼の信条だった。そんなある日、彼の乗った飛行機が事故を起こす。奇跡的に一命を取り留めたものの、彼が漂流した先は無人島だった。まったく孤立無援の環境に投げ出されたうえ、日常の便宜から切り離され、チャックは生きるために必要な水と食料、寝る場所の確保の問題に直面する。過酷な環境の中、彼は孤独という精神的な試練に対し、ケリーを心の支えに生き抜く。4年が経ち、ついにチャックは無人島から脱出して文明社会の現実へ戻る。だが、そこで彼を待っていたのは、更なる厳しいもうひとつの試練だった……。

Cast Away 2000年

感想

監督はロバート・ゼメキス。

そういえば、映画館に見に行ったんだった。まだ高校生だったっけ。妙に覚えている作品の一つだ。
ライフ・オブ・パイ」ではCGがたくさん使われていたけれど、本作はどうだったのだろう。CGっぽさがない。波に漕ぎ出すシーンはきっと今なら3Dだ。視覚的にすごいだろうけれど、ラストの処理まで気を配れるだろうか。

恋人、ケリーの家で子供の写真の貼られた冷蔵庫がチャックの前に開けられるとかきつい・・・。チャックが大人だなと思うのはケリーを自宅に帰らせたところ。どうしようもないのだ。大人になるということは社会生活があり、そして子供のように無力でそばにいてやらねばならない存在がいるということだ。ケリーにはチャックを追いかけることはできなかった。ひょっとすると、そのうちケリーは離婚して子供を連れてチャックを追いかけるかもしれないけれど。

チャックにも未来は開けていないわけではない。人生は選択の連続だ。選択とは、決断とは、交差点でどこに行こうか、というものだとも言える。「こっちに行けば・・・」と簡単に教えてくれる人がいた。その人は自分の方向は言わない。その人を追いかける、それも自己の決断だ。離島に閉じ込められているのではない。チャックは今、交差点にいるのだ。それをどうするかはチャックの決断次第だ。

未来は決断によって変わる。初めて見たときに本作がこんなにポジティブなメッセージの作品であるとは気づかなかった。
実は鬱々とした気分の日に見たのだった。いわば、私自身が自分で離島に囲い込んでいるようなものだった。出ようとしてもサンゴ礁では体がボロボロになってしまう。プラスチックが流れ着き、これを帆にしようと思いついてようやくチャックは島を出て行くことができた。

あのプラスチックの板。それ一つでチャックの人生は変わった。誰が教えたわけでもない。この「板」は帆になるのではないか、そう考えたのはチャックだ。実現したのはチャックだ。考えてみよう。荷物の中にドレスがあった。あれを見たときに「帆にしよう」と思わなかったのだろうか。縄を結い、筏を作り、帆にしようとは思わなかったのだろうか。点を集めれば線になる。線を集めれば面になる。葉っぱの繊維を使って、縄を結うならば、その縄を使って布ができる。布ができれば、帆になる。

「帆」

あのプラスチックの帆は人生における転換点の気づきそのものだ。なんでも良いのだ。

そしてあの交差点。
決断するのは自己なのである。離島に取り残されているわけではないのだ。選択肢は存在している。

キャスト・アウェイ (字幕版)

キャスト・アウェイ (字幕版)

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