1999年、アフリカのシエラレオネ共和国。ダイヤの密輸に手を染める元傭兵と貧しいながら幸せな生活を送る純朴な漁師。交わるはずのなかった二人の人生が、運命に翻弄され動き始める。
Blood Diamond 2006年
感想
監督はエドワード・ズウィック。
社会派のエドワード・ズウィックとディカプリオというだけあって、「割に」深く見せつけ、そしてテンポも悪くない。問題はダニエルの最期のあたりが非常に感傷的かつ、マディとの愛情なんかも別にいらないかな、と思うところだろうか。むしろ、マディは男にしてダニエルを中心とした三人の男たちの物語にしてしまった方が迫力があったと思う。
少年兵は革命軍だけだったのだろうか。きっと政府軍の方にもいたはずだ。そして「割に」深く、と書いたのはここで、「なぜ革命軍が」というところがない。反体制側=善でも反体制側=悪でもないのだが、どうして「革命軍」などというものが出てきたのか、そこの説明が足りないと思った。
それでも、「アフリカ人の血を吸って赤くなったアフリカの赤い大地」という大佐の表現、そして怒鳴りつけなければ何も動かないアフリカ人たち、というところにアフリカの閉塞、アフリカの不幸を良く表現していると思った。
シエラオネはダイヤモンドを産出していなかったらこれほど不幸だろうか?そう思った。
レオナルド・ディカプリオ, ジャイモン・フンスー, ジェニファー・コネリー, マイケル・シーン, アーノルド・ボスロー
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