木村拓哉主演『2046』のウォン・カーウァイが脚本、『フルタイムキラー』のアンディ・ラウ主演によるアクションドラマ。微妙な3角関係にある傭兵・ティン、チェン、クワン。ある日、彼らの前に、自らの師を失明させたクワンを狙う殺し屋・ウーが現れる。
原題;九一神鵰侠侶 1991年
感想
なんじゃこりゃ。
実は、金庸の「神鵰侠侶」、つまり「神鵰剣侠」というよりも、「楊過小龍女」を元に・・・しているのか!?!?
王家衛は脚本を担当している。王家衛と切っても切り離せない、劉鎮偉(ジェフ・ラウ)が監督(の一人なのかな?)
キャストも後のスターがそろっているのだが、なんとも。
アニタ・ムイがメイとメイの姉を二役している(おかまっぽい姉の声は別の人が吹き替えたのではないかな)。その姉が面白い。こういう役を演じさせるとひかるねえ。
アーロン・クォックが敵のナン・ウーを演じている(今だったらおそらくアンディ・オンが演じそうだ)。「地獄の天使」モードで顔を白塗りするのだが、美少年なのだ。びっくりするほどの美しさ。「流星」シリーズのヴィック・チョウ@庶民的な花沢類なんて目じゃない。中国一の美男との誉れの高いファン・シャオミンも真っ青な美少年なのだ。
アンディ・ラウの演技は相変わらず大味なのだが、マッチョでそれはそれで良い。鏡の中に閉じ込められたアーロン・クォックと、アンディ・ラウがキスするシーンは無駄だが笑える。何を狙ってるんだ。
カリーナ・ラウはちょい役でこれまた何を考えてるんだ、という感じ。でも、綺麗なのだ。
なのに、窒息銃とか、「地獄の天使」とか意味不明なせいでわけがわからない。絵で見ると綺麗なんだけどねえ。
一人王家衛祭りをしたのだけど、レンタルでいいんだ、レンタルで。