天才的味覚と最高の腕を持つ女性シェフ、マーサはハンブルクにあるフランス。料理店で働いている。しかし自分の料理を認めない客に乱暴な言葉を投げつけ るような彼女のことを、オーナーは「街で2番目のシェフ」と呼んでいた。その意味を知ろうともせず、人との関わりを避けて暮らしていたマーサに人生の転機がやってくる。事故で姉が他界し、8歳の姪リナを引き取ることになったのだ。戸惑いながらもリナの笑顔を取り戻そうとするうちに、人生を楽しむことを愛するイタリア人シェフ・マリオの姿に感化され、今まで見ようともしなかった風景や愛情に気付いていく・・・。
Bella Martha 2002年
感想
監督はザンドラ・ネッテルベック。
「マーサ」というよりも、「マータ」もしくは「マルータ」だろう。
優秀な舌の持ち主は指定した材料を使ってないことまでわかるのか。おそらくほとんどの料理好きな素人と同じく、私は特殊な技術や特殊な道具、特殊な材料がいらないものであれば、材料の多くはわかるし、量がわからないので完璧には再現できないが、近いものを作ることはできる(ただし、気に入ったものでなければ面倒なので作らない)。ただ、こことプロの料理人の差は日本海溝よりも深いのだろうなあ、と思う。
簡単にリナの父親が見つかり、簡単にマリオと結婚してしまうなあ、と思った。でも、人生はそんなものなのかもしれない。