出版社・玄武書房に勤める馬締光也(まじめ みつや)は、営業部で変わり者として持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見出され、辞書編集部に異動になる。新しい辞書「大渡海(だいとかい)」――見出し語は24万語。完成まで15年。編集方針は「今を生きる辞書」。個性派ぞろいの辞書編集部の中で、馬締は辞書編纂(へんさん)の世界に没頭する。そんなある日、出会った運命の女性。しかし言葉のプロでありながら、馬締は彼女に気持ちを伝えるにふさわしい言葉がみつからない。問題が山積みの辞書編集部。果たして「大渡海」は完成するのか?馬締の思いは伝わるのだろうか?
2013年
感想
監督は石井裕也。
原作は三浦しをん。三浦しをんは、とにかく地味な職業にスポットライトを当てるのがうまい。
いいなあ、オダジョー。松田龍平はアスペルガー風の演技もうまいなあ。
問題は宮崎あおい。
良妻賢母風で夫を支え自分も仕事を持つというというのがなんだかファンタジーである。そしてこの人はそのファンタジーの「何かに夢中になる夫の隣でにっこり笑う妻」をよく何度も何度もなんどもなんども演じるよなあ、と思う。