金玉滿堂 The Chinese Feast 1995年
感想
監督はツイ・ハーク(徐克)。
レスリー、髪が、髪が、髪が、と思ったら、一筋茶色を入れていたのだ。しかし、ヤバい。レスリー、髪が本当にヤバい。短髪にしてくれよ、と思うのだった。変な茶色いニット帽も似合わない。広州でビンをキットに会わせようとするときの、不動産会社の男になりすますときの作業ジャンパーが悪い意味で似合い過ぎていた。・・・こういうおじさんって、市役所にいるよね・・・
ウェイと仲良くなるきっかけの一つの大きい魚が暴れるシーンのセクハラのひどいこと。どさくさに紛れて若い娘にキスするな。レスリーは「違う!今回セクハラされたのは僕なの!」と言いかねない。キットのアパートで転落しかけたウェイを助けようとするシーンでレスリーの服がびりびりにさけるのだから。ズボンまでさけるのだもの。ごちそうさま。
あの転落シーンは正直、不快だった。9年後にレスリー本人が何をしたか知っているからだろう。
人物の描き方は底が浅いし、ドタバタが多すぎる。しかし、正月用コメディなのだから良いのだ。レスリーはドタバタに力が入りすぎているけれど(特にセクハラシーン)、楽しそうだから良いよ。
レスリー・チャン。あなたはもっとコメディに出るべきだったよ。あなたは「切ない演技」が好きだったのかもしれないけれど、それはあまりコメディができる感じではないトニー・レオンに任せれば良い。どのみち賞もトニーがとるのだし。私はもっともっとあなたのコメディが見たい。
サンはバイク乗りなのだが、レスリーがバイクに乗るシーンってこれまで見た記憶がない。
今回のヒロインはアニタ・ユン。「金枝玉葉」で女の子が男装してシンガーになり、プロデューサーと恋をするという役をしてヒットしたらしい。プロデューサー役がレスリー。なので、おそらく歌うシーンなどそこからの引用があっただろう。日本ではDVDがプレミア価格がついている作品でレンタルもできないので見ることができない。この時期、レスリーはアニタ・ユンをヒロインに迎えた作品がいくつかある。ゴールデンカップルだったのだろうなあ。
ああ、アニタ・ユンってラウ・チンワンとカリーナ・ラウの「つきせぬ想い」で死んじゃう女の子だったのか。