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たそがれ清兵衛

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幕末の庄内、海坂藩。平侍の井口清兵衛(真田広之)は妻を亡くし、二人の娘と老母のために下城の太鼓が鳴ると家路を急ぐ毎日。同僚たちはそんな彼を“たそがれ清兵衛”と呼んでいた。ある日、幼なじみの朋江(宮沢りえ)を救ったことから剣の腕が噂になり、上意討ちの討手として清兵衛が選ばれてしまう。清兵衛は藩命に逆らえず、朋江への想いを打ち明け、切腹を不服とする余吾膳右衛門(田中泯)が立てこもる死地に向かった……。

2002年

感想

監督は山田洋次。

一寸の虫にも五分の魂。
そんな作品である。固い身分制度の時代、平侍と上級武士の家では少年時代に友情を結ぶことはできてもその後には対等であることはできない。しかしともえは自由な人だった。兄も清兵衛をそれなりに大切な友人として扱っている。そこそこ身分が高く、けれど、高貴な存在ではないということは自由があるということだったのだろうか。

フランス映画であれば「清兵衛が帰宅するとともえが待っていた」で終了しただろう。しかし、本作にはその続き、戊辰戦争の下りが語られる。なぜだろうか。

微かに感じるのは、一般的な幕末ものへの反旗であろう。
一般的に幕末ものでは維新の志士たち、もしくは幕府方を描くものだ。
そうではなく、本作は「一寸の虫」を描く。一寸の虫の立場ではそんなものどうでも良かった、お家騒動もどうでも良かったということなのだろう。

たそがれ清兵衛

たそがれ清兵衛

真田広之, 宮沢りえ, 田中泯, 丹波哲郎
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