女性をこよなく愛しながらも、愛を選びきれない天才映画監督グイドと、彼を取り巻く美しい女性たちの関係を幻想的に描く。
NINE 2009年
感想
アンソニー・ミンゲラが進めていたものだったが、途中でミンゲラが急死したのでロブ・マーシャルがあとを引き継いだ作品。
駄作、メロドラマすぎると言われようが、私はミンゲラが好きだった。
グィド・コンティーニは映画監督だが、最近はヒットにも批評家受けするものにも恵まれない。コンティーニを決定付けた人々、母、少年時代にいたサラギーナという娼婦。妻、愛人、クラウディア。記者、衣裳係。彼らは歌い出す。
ということで、本作は男の妄想全開なのだが、誰がなんと言おうがファーギー(ステイシー・ファーガソン)の「ビー・イタリアーノ」とケイト・ハドソンの「コンティーニ・シネマ・イタリアーノ」は圧巻。
イタリア人はソフィア・ローレン一人の英語作品だが、記者役のケイト・ハドソン以外みなイタリア訛りの英語を喋っている。イタリア訛りなので良いかな。ケイト・ハドソンは記者としてのシーンはぶくぶくに見えるのに、パフォーマンスしているときはすごく魅力的。
元ネタはフェリー二の「8と1/2」らしいが、見てないのだ。フェリーニ、苦手。