ファーゴ(オリジナル)
Fargo 1996年
感想
監督はジョエル・コーエン。
ジェリーに関しては自業自得だよなあ。
北中西部(ノース・ダコタ)が舞台なのですごく聞き取りやすかった。
Yeahhhの連発とかね。
北中西部の冬は本当に寒い。妊婦のマージだがそんなに滑る物ではない。寒い日は本当に粉雪だし、日がすこしでもさすとダイヤモンドダストになる。それでほとんど滑らないのだけど、温かい日は日中0℃くらいまで上がる。そうすると日にあたったところでは雪が解け始め、夜に固まるのでとっても滑るのだ。
Fargo ドラマ版
昔の作品のリブートは多いが、同じ面白さはなかなかない。ところがファーゴのドラマ版は面白いねえ。
ファーゴ シーズン1
保険会社に勤めるレスターは、病院の待合室で出会った見知らぬ男・ローンから、ある男の殺害を持ち掛けられる。
Fargo 2014年
感想
舞台は2006年。やっぱり、あのサウスダコタだのミネソタだのが舞台です。夏の中西部はのどかできれいなのよ。それが雪に覆われてるんだから。ミネソタ州ベミジーが舞台です。
北中西部のアクセントは私には馴染み深い。
気の弱い保険外交員のレスターといじめっ子のサム・ヘスが再会し、直後にレスターは殺し屋のローン・マルヴォが知り合う。ローンは頼まれもしない殺人を行い…。から始まる奇妙な話。
映画で消えた金の行方、そしてでてくるファーゴのマフィア。最後に話を締めるのがアリソン・トルマン(本当に、あの辺りの女の人って感じ)の演じたお腹の大きな女刑事のモリー。ということで、映画のテイストは残りつつも、雪だるま式に話が膨れ上がる、別のお話。
面白いのが、イギリス人のマーティン・フリーマンが「弱さ」を嬉々として演じているところ。確かにアメリカ人俳優には難しいかもしれない。そしてなんか見た顔だなあと思うのが、気弱そうな交通警察官のガスを演じた俳優で、弱さの中の強さというアメリカ人好みを演じていて、名前を見て納得。コリン・ハンクスだった。多分アメリカ人が一番愛する俳優だろう、トム・ハンクスの息子です。あの顔が刷り込んだんだな。
ビリー・ボブ・ソーントンが演じた、ローン・マルヴォがヘスを殺さなかったらこの事件は起きないわけで、なんなんでしょうね、ローン・マルヴォ。なんらかの発達障害があっていろいろ理解できない人なんだけど、多分レスターのことを一目惚れしたのかな…。というか、この人まだこんな年齢だったんですね。アンジェリーナ・ジョリーと一緒だった頃、なんでこんなおっさんと?と思ってたんだけど、そんな年齢でもなかったんだな。
ファーゴ シーズン2
ライは金儲けの邪魔となる判事を射殺。警察のルーと保安官のハンクは、殺人現場でブレーキ痕と血の付いた紙幣を発見する。
Fargo Season 2 2015年
感想
舞台は1979年。シーズン1でモリーの父親のルーが「スーフォールズの虐殺」の話をしょっちゅうしていたけれど、そのスーフォールズの虐殺について。
ベトナム帰りのルーは州警察、保安官のハンクはルーの妻のベッキーの父親。おそらくハンクは第二次大戦の退役軍人。
シーズン1が男の弱さならば、シーズン2は普通の男の強さというわけで、闘病中のベッキーを支え、ベッキーの死は描かなくても妻を亡くしてひとり娘を育て上げるルーという、「アメリカの父親」像を描く感じ。
今回も偶然と雪だるまで悲劇が起きるブラックコメディ。
そして、自己啓発セミナーが流行る頃だったらしく、キルスティン・ダンストの演じたペギー狂いっぷりよ。こんなに演じられたんだねえ。
ペギーと肉屋のエド夫妻は、頭の鈍いエドを演じたジェシー・プレモンスがメイクでそういう風に見せてるのもあるのだけど、不釣り合いに見えるでしょう。これ、高校のチアリーダーとフットボールの選手のカップルが卒業後に結婚したっぽい感じ。
ファーゴ シーズン3
Fargo Season 3 2017年
感想
今回の舞台は2010年。
レイとエメットの双子の兄弟が…なんだけど、今回はそこまで雪だるま式ではない。一つの殺人事件がまた一つの殺人事件を呼び、消えたSF作家の話になり…と面白くなくはないんだけど。
レイとエメットの双子を演じ分けたユアン・マクレガーの怪演。