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華氏451

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活字の存在しない未来の世界を描いたレイ・ブラッドベリの小説を、革新的な映像スタイルで有名な今は亡き監督フランソワ・トリュフォーが映画化した作品。

Fahrenheit 451 1966年

感想

監督はフランソワ・トリュフォー。

レビュー

面白いと思うのは、50年前の人々の考える未来だ。ひょっとすると1986年あたりを想定していたのかもしれない。
壁掛けテレビは実現された。しかし、その他は?消防士は棒を滑り降りるけれど、棒を滑り上がることはできない。

モンターグが物語に目覚めるのが、英語における現代式の物語の父ともいうべき、ストーリーテリングの天才、ディケンズの「デヴィッド・コッパフィールド」というのが印象的だ。

さて、本作は情報統制ものと見ることはできる。情報とは力であり、コントロールすべきものだ。なるほど。安倍晋三という人の理想郷はこういう世界だろうか。疑いを持たない、モンターグのような人々が彼の理想だろう。

本作の背後にはおそらく密告社会があるだろう。1966年。ナチ時代の記憶も新しく、そして現在進行形で東ドイツの密告社会は続いていた。東ドイツの様子がいかなるものであったか、隣国フランス、近隣国イギリスであれば漏れ伝わっていただろう。

背景にナチ、東ドイツの密告社会があることを知っていても、いつこのような社会が日本にやってこないかと不安に駆られてしまうのだ。

華氏451 (字幕版)

華氏451 (字幕版)

ジュリー・クリスティ, オスカー・ウエルナー, シリル・キューザック, アントン・ディフリング, ジェレミー・スペンサー, アレックス・スコット, ビー・デュフェル
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