ボビーとケイトはタクシーの中で携帯電話を拾う。落とし主との待ち合わせ場所へ行くと、目の前で男が射殺される。状況を飲み込めないまま、ふたりはその場から走り出すのだが…。
UNCERTAINTY 2009年
感想
監督はスコット・マクギー デヴィッド・シーゲル。
決断によって変化していくパラレルワールドを描くものは他にもあったと思う。そういえば、「ラン・ローラ・ラン」もこの系統だ。本作は非日常的なイエローと日常を切り取ったようなグリーンのパラレルワールドだから、とてもスリリング。橋からはじまって橋で終わるのも綺麗にまとまっているのだが、オープニングの思わせぶりな会話はいらない。あれがあるせいで、イエローとグリーンがどこかで混じりあうのか、と思ったが混じりあわなかった。
共通するのは車、見つける(携帯電話・犬)、コンピューター。宝くじ。パーティ。
オープニングの橋はウィリアムズバーグ橋とブルックリン橋。二つの橋のほぼ中間地点のマンハッタン側の川べりに立っているのではないか。
イエローの中華街だが、本当に漢字だらけだ。大雨でバスで通ることしかできなかったのが残念だった。中華街にさしかかったところで、いきなり香港に入ったかと思った。ユニオンスクエアガーデンも行った。ところで、USG駅で反対側のホームに行っていたが、反対側のホームに行ける駅は数が少ないのではなかっただろうか。ここは歩いたのでこの駅には行っていない。結局国連には行かなかった。
イエローのケイトがドレスだったのに足がデッキシューズ。ニューヨークは歩きにくいもの。図書館はニューヨーク市立図書館のどライオンのいる建物(本館)だが、実はここ、観光客だらけで落ち着かない。はす向かいのミッドタウンの方が落ち着く。ここに日本語図書も充実していた。イエローで黒沢映画を見ていたが、何だろう。
だから、この男を主役に持ってくるなってば。女もきれいな人だが、おそらく次に見たら分からないだろうな、という雰囲気。「売れない舞台女優」役だからいいか。