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天地明察

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将軍に囲碁を教える名家の息子として生まれたものの、出世も富にも興味がないまっすぐで不器用な男、安井算哲。星の観測と算術の設問を解いている時が一番幸せで、好きなことに熱中しているときは周りがみえなくなってしまう。仕事である囲碁に疑問を感じ、いつも真剣勝負の場に身を置いていたいと願う熱い思いを心にひめていた。将軍の後見人である会津藩主・保科正之はそんな算哲を見込み、800年にわたって使われていた暦の誤りを正し、新しい暦を作る大計画のリーダーに抜擢する。これには大きな難関がふたつ待ち受けていた。ひとつは、日本全国で緻密な天文観測を実施すること。ふたつめは、古来の暦を重んじている朝廷に新しい暦を認めさせること。数々の挫折にも負けず、持ち前の誠実さとひたむきさで果敢に立ち向かっていく算哲。頼もしい師や友人、そして愛する人に支えられ、決してあきらめない男・算哲と皆の夢をかけた、果しなき挑戦がはじまる。

2012年

感想

監督は滝田洋二郎。

江戸時代は長い戦国時代の後の太平の時代だ。
和算家がいて、碁打ちがいつ。戦わずに生きていけるのだ。しかし、江戸初期の人々にとっては真剣勝負の機会が失われ、退屈なのだ。算哲は刀で真剣勝負をするのではない。天を相手に真剣勝負をしたい。

測量シーンは楽しい。歩測をしているので足をあげてじいさん二人と岡田准一がちょっくらちょっくら歩いているところが可愛らしい。

ところで気になった。
まず、水戸光圀を怒鳴るとはありえるのだろうか。

高身長のヴィック・チョウヴィック・チョウを見すぎたのか、同じような顔の岡田准一が妙に頭が大きく見える。しかも、たまに隣にくるのが同じジャニーズでも高身長の横山裕だから小さい小さい。時代劇(テレビの型にはまったものではない)が似合う数少ない俳優だ。しかも、だらしない役もきりっとした役も似合うという。本作では「できなあい」というところの目が暗黒面に落ちていたのと、恋に落ちたシーン以外に印象に残らないのが残念。むしろ、公家の陰険さをよく表現していた市川染五郎の方が印象に残る。

帯刀しなれない算哲に、刀を差してやるシーンがある。あのシーンのどぎまぎぶりで、恋に落ちたシーンを良く表現できていた。が、女側は落とす気満々。狙っている。祝言の日には「お願いがあります。この帯を早く解いて下さい」とまで言うしね。ただ、こう「物わかりの良い妻」とはファンタジックである。そして、にっこり笑ってみせる宮﨑あおいもまた、なんだか見飽きた。感情の機微を表現できるような役をもらえればいいのにね。

さて、横山裕、剃ろう。きちんと坊主頭にしよう。
道策を訪れた算哲は無視され、その晩道策が算哲を訪ねるのだが、なんとなく嫉妬に駆られた男のように見えて笑った。「俺と一緒に碁をやっていたのに!新しい碁の世界を切り開くつもりだったのに!算術に走って!しかも、女と結婚した!」というわけ。

惜しむべきは編集の甘さだろうか。二時間半は長い。

天地明察

天地明察

岡田准一, 宮崎あおい, 中井貴一, 松本幸四郎, 市川猿之助, 佐藤隆太
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