第二次世界大戦下のドイツ捕虜収容所。捕虜となった連合軍兵士たちの唯一の娯楽であったサッカーが、いつしか連合軍とドイツナショナルチームの世紀の対決へと発展する。
Escape to Victory 1981年
感想
監督はジョン・ヒューストン。
もちろんこの映画そのものが一種のプロパガンダ映画だ。試合はドイツのプロパガンダだったが、当然のごとく、映画は英米のプロパガンダだ。連合軍チームにはペレがいたり、おそらく当時の実際の名選手たちが演じている。
1981年という時代はもちろん冷戦のまっただ中でソ連も東ドイツも存在していた。もちろん、ベルリンの壁が健在していた時代だ。「ドイツからの脱走」は「東ドイツからの脱走」でもあったかもしれない。
当然のごとく、プロパガンダ映画は出来が良いのだ。ただ、捕虜収容所は極めて待遇がよく、自由なのだ。どう自由かというと、捕虜たちの中に偽造屋までいる始末。シルベスター・スタローンは真っ白なシャツをきているし。これではリアリティがないと思うのだが。
「おじいさん」イメージの強いマイケル・ケインなのだが、30年以上前の映画だ。若い。しかも、走ってる!!!