恐妻家の李善徳は、計られるようにしてライチ使になってしまった。貴妃の誕生日に合わせるのか!李善徳は産地へ赴き、運ぶ方法を探すのだが……
見て、見てと言われたけど、中国では映画と同時期にドラマが出て、そっちの評判が良く、映画版はキャストが豪華だった割にはあんまり、だった。機内映画の中にあったから流してた。
私も「ドラマ」の見過ぎなんだろうなあ。映画って尺が短くて、語り尽くされてないような気がする。
今回のライチに関しては、ドラマを先に見てしまうと、キャラクターの深掘りが足りないと思う。(設定を変えるのは問題ないし、おそらくドラマはキャラクターの設定を膨らませたり、原作にいない人を付け加えたりしてるんだと思うけど)
そういう、映画のストーリーテリングが中国ではウケないし、私も物足りないなあと思うようになってしまった。(中国って映画館は日本よりも密度が多いような気がする。ただし、3組ぐらいしか見てないんですよ……ほんと大丈夫かと思ってる)
唯一、ドラマよりも映画の方がじっくりと描かれていたのは、友達の「杜少陵」。馬伯庸原作作品では、「天地に問う」の主演だった張若昀が演じてた役。張若昀主演だと、カメラの視線は張若昀に合わせるのだけど、本作は彼が主演ではないのと、映画だから少しカメラが引くのかな。身長の高さが目立った。彼は結構ドヤ顔なキャラクターを演じがちなんだけど、今回は生来あまり立ち回りが上手くなくて、ちょっと朴訥とした雰囲気を好演。
杜少陵は出世がなかなかできない人で、詩人なんだけど。ドラマではチラッと送別会をしてくれる友達の中に「杜甫」という名前が出てたんだけど、「国破れて山河あり」の杜甫の号が少陵野老。
「国破れて山河あり 城春にして草木深し」という「城」は、安史の乱のときの長安の様子ですから。杜甫は安史の乱に巻き込まれたもん。
