私が見たのはドラマ版。
ほぼ同時期にドラマと映画が公開されたけれど、映画はキャストが豪華だったわりに……で、ドラマの方が評判が良かった。
お話は。
聖人(=皇帝のこと)は突然ライチを求めた。乾燥ライチでもなんでもない。求められたのは生のライチ。長安の上林署の平役人の李善德は同僚たちにハメられるように、茘枝史になってしまった。絶体絶命の大ピンチ。6月の貴妃の誕生日に合わせるように、長安に持ってこないとならない。とにかく、計画するために、李善德はライチの生産地の嶺南へ向かった。そこの刺史は何有光。当時長安では左相と右相が暗闘していた。嶺南刺史は右相派である。李善德は知りもしなかった人間関係、利害関係に巻き込まれるのであった……
こちらの主演は「長安二十四時」の雷佳音。あっちよりもはるかに小汚い。でも、若い頃を演じるときはちょっとピシッとしていて、年月と妻の病気による苦労、意欲が消えた中年男というのをよく表現していたと思う。「長源」という道士が出てくるけど、演じるのは易烊千璽。あっちの李必の字が長源だった。
李善德の妻の弟の郑平安を演じたのは岳雲鵬。この人は相声(中国の漫才みたいな話芸)で有名な人。
貴妃の姓も出ないわ、顔も映さないのだけど、おそらく楊貴妃。左相も右相も姓がでないけれど、右相はおそらく楊国忠。左相は李林甫でしょうかね?李林甫は李林甫で問題なのだ。
勧善懲悪にしないとならないから、左相の名前も出さなかったのかもしれない。一応、魚が悪いやつということで終わったからいいんですかね。ただし、一番問題なのは聖人というのも長安二十四時と同じ。
嶺南というのは、現在で言えば広東省広西チワン族自治区から貴州あたり。刺史は海が近いところにいたっぽいので、おそらく広州ではないかなあ。峒族は今は広西チワン族自治区から貴州あたりにいるようなので、やっぱりその辺りでしょうかね。ただし、広州から貴州まではかなりの距離ですよ……広州の山側に峒族がいた設定でしょうか。
てっか、そもそもあの当時に、長安から来た人とそのまま会話が成立したんでしょうか。
それよりも「長安」ですよ。魚パートで右相が池で魚に餌をやるところがあったでしょ。あのときに使ってた器がこれじゃん。

陝西歴史博物館です。
あの、唐の長安だ……唐の長安は、かなりのことが考古学的に判明している模様です。まーあ解像度が上がった上がった。あそこ、すごい玄宗と楊貴妃推しというか、白楽天にちゃんと支払えよってくらい「長恨歌」推しの都市です。太宗が駆け寄ってきたけど。
