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マンハッタンラブストーリー

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中央テレビの近くにある「純喫茶マンハッタン」。無口な店長はマスターと呼ばれたいと思っている。けれど「店長」としか呼ばれない。A、B、C、D、E、Hの名前のつく人が登場。A(赤羽さん)はB(ベッシー)に、B(ベッシー)はC(千倉先生)に。C(千倉先生)はD(土井垣)に。D(土井垣)はE(えもやん)に、E(えもやん)はH(忍くん)に。H(忍ちゃん)は店長(マスターと呼ばれたいが、店長としか呼ばれない)に恋していたのだが。店長の恋人はコーヒー?だったはずなのに、店長は赤羽に恋をするが、赤羽には秘密があった。

というお話。

感想

宮藤官九郎は磯山晶にプロデュースしてもらうときが一番輝く。
いつも視聴率はあまり振るわないのだが。

何年経とうと、磯山晶とのコンビで一番輝くと思うのは、私がそれ以外見ないからだろうか。それとも、この時代が私の青春だったからだろうか。

いや、映画に進出するとどうも、大団円にもっていこうとするあざとさと外連味が鼻につくのだが、ドラマでは受け取り方が異なる。時間をかけて描くことのできるドラマと、時間の制約のある映画とでは、クドカンの持ち味のだらだらとしたリアルな会話の生かし方が異なるのだろう。映画ではそもそも端折らざるを得ないのだから、生かすも何もなくなってしまう。

それが、しっかり人物を描くことのできるドラマでは、主人公と一緒に感情を翻弄されるのでハッピーエンドで良かった、と思えてくる。特に、本作のように頭文字順に片思いする、などという技巧的な設定で、何度も何度も同じ光景(土井垣がタクシーを拾うオープニング、店長の「暴走」など、「どうしよ、どうしよ、イボリー先輩?」)がアレンジを加えて出てくる、といった外連味の強すぎる演出の場合、映画にするのは難しい。ドラマという表現手法があって良かった。

この「繰り返し」だが、DVDで見て気がついたことがある。DVDでおまけ的に再現ドラマと店長の演説(そのほかの人の演説)が見られるようになっている。気づいたとおり、店長は店を抜けるときに「ウェハース」といって出て行くことがほとんどなのだが、店長に関しては「ウェハース」をクリックすると演説が聴ける。だが、赤羽さんの再現ドラマを見るにはなぜかパンダをクリックするのだ。なぜパンダ?と思ったのだが、良く見ると、赤羽さんのシーンには何か必ず「パンダ」が出ているのだ。ぜひぜひ見つけてみていただきたい。

松岡昌宏

そういえば、繰り返し同じキャストを登用するTBSクドカンドラマにあって、この人はこれ一本だけだ。
無表情とオーバーアクションと。これは長瀬智也・岡田准一には演じられないだろう。ちょっと芝居が臭いのだが、外連味の強い本作ではこれ以上しようがないと。

小泉今日子

本作の柱はどうみてもこの人だ。
「てへっ」という痛いアクションもアイドル・小泉今日子はためらいもなくやってみせる。デビル赤羽も、タクシー運転手も、セクシーな赤羽さんも、この人は七変化する。マンハッタン店内でベッシーと二人でダンスするシーンで、及川光博ほどのキレではないにせよ、しっかりばっちり踊っていたのもさすが。30代後半になったモーニング娘。もAKBもこれぐらいできるだろうか?

及川光博

おそらくミッチーの王子時代、というかミッチーの全盛期はこの頃ではないだろうか。ベッシー同様、キワ者なのに生き延びているのは凄いと思うが。セリフ回しは単調でしかもミッチー臭い、女の子に優しいんだけど誰も好きではない、顔は笑っているのに細い目だけは笑っていない、という「ミッチー」のイメージそのままなのだが、ベッシーが可哀想な目に合っていくにつれ、人間味が増してくる。ただ、今のテレビで見ると肌がぼこぼこだね・・・。

森下愛子

この人のセリフ回しの単調さ。なんとなく舞台を思わせる外連味だ。

酒井若菜

クドカンドラマ常連さん。最近見かけないような気がするが。
高音で馬鹿っぽく喋らせば天下一品。見かけないのは年齢なのだろうか。現実には30代だろうが40代だろうが、こういう女はいるのだが。

塚本高史

「しのぶちゃん」なのだ。放送時、「しのぶちゃん」でのけぞったのであった。確かに伏線が敷かれていたが。確かこの人は主演ドラマがないのだが、脇にいた方が光る。そのままバイプレーヤーとして成長していただきたい。とはいえ、最近はCM以外で見た記憶がないのだが。

「軽井沢まで迎えにいらっしゃい」

千倉が書いているメタドラマなのだが、これがひどいひどい。赤い女はいったい何だったのだろう。ラストにいきなりベッシーの演じる「ひげの若造」が出てくるのだが、それでいいのか?まあ、現実とオーバーラップする上に、赤羽が軽井沢夫人だった、というかなり無茶苦茶なオチなのだが、いいのだ。「恋は、いつでーも、現実離れ〜」

残念ながら、動画配信はない。ジャニーズを起用した古い作品はなかなかないのが厳しいところ。

中古でも出回りにくく、結局ツタヤでDVDレンタルが一番かな。

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本名

書いておこう。見たくない方はお帰りを。





赤羽伸子は、あぶのべかなこ。八反万次郎さんではなく、ハロルド山田。

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