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SILENCE 深情密碼

2.0
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13歳の少年-ウェイイーが入院先で偶然見つけた誰かからの秘密のメッセージ。メッセージの送り主は、事故で声を失ったシェンシェンという少女だった。ウェイイーをすぐメッセージを返し、秘密のやりとりが始まった。退院の際、二人は2006年のクリスマスに同じ場所で再開することを誓う。月日が流れ、互いの約束の相手だと気づかずに最悪な形で再会する二人。しかもウェイイーには婚約者、シェンシェンには大切は幼なじみが側にいた。大企業の後継者のウェイイーと天涯孤独のシェンシェンは何かと衝突しあうが、やがて二人の距離は縮まっていく…。しかし、ウエイイーは自分の命が限られていることを知る

原題:深情密碼 2006年

感想

ヴィック・チョウと韓国のパク・ウネ共演作品。

超苦手な障害者ものです。見たのを褒めてほしい・・・。さらに、出生の秘密とか親の代の相剋とか韓国ドラマお決まりのテーマだけど飽き飽きする。確か、本作も韓国ドラマの台湾リメイクなのよねえ。

イライラしたのは、私の友人にあるだろう。

私の親友はガンになった。まだ33歳だったのに。一応、寛解ということにはなっている。
ずっとずっといらいらいていて、不機嫌な人になっている。結婚して(しかも、初恋の人。十代で追いかけ回した一回り年上の男にガキ扱いされたらしいけれど、30代になってその男、つまり40を過ぎた男に再会して結婚した)少し落ち着いたけれど。

若くして死に直面している人というものはそういうものなのかもしれないと思う。穏やかさなど何もない。深い悲しみが自分と周囲を傷つけて疲労させている。死ぬ前に会いに行きたいのに、おそらく会ったら絶交してしまうほど不快なのだろうな、と思う。寛解したとはいえ、おそらく先の短い人生なのだ。

もっと死に近づけば、考え方も変わるのかもしれない。後悔のない人生を送りたい、とか。でも、そんなものは、健康な人間の妄想なのではないかと、思っている。

そう思うので、こういう病気もの、障害者もののフルコンボは嫌いなのだ。

結局なんだかんだ言いながら見たのだ。せっかくだから、ツッコミを入れていこう。

ウェイイーもシェンシェンもどうしてお互いに気づかないかな。
そもそも、ウェイイー少年はなぜ口をきかない少女に電話しろ、というんだよ。

台湾ドラマお約束の交通事故だが、本当に運転は非常に荒い。おだやかな人たちなのに、どうしてあんなに荒いのかと思う。なので、かなりリアリティがあるのではないかと思う。ただ、しょっちゅうあっけなく死んだり、死ぬだろ?という人がぴんぴんしているのはあり得ない。もちろん。いや、台湾人には超頑丈な人と超軟弱な人がいるのだろうか。(ありえねー)

耳は聞こえるが、口はきけない、というシェンシェンが主人公なのはいい。しかし、どうして、阿玲という知的障害者まで出すのだろう。阿玲の場合は完全にお涙頂戴になってしまっている。演じている女優もあざとい。日本の障害者もののドラマも映画も失笑ものなのだが、台湾も同じだろう。

実は台湾では車いすに乗った物乞いや、蘭のような花の頭(茎なし)だけをかごに入れて売っている人がいる。あれを見て私はいたたまれなくなり、目を逸らす。

どちらがいいのだろうか。隠す日本と、物乞いをさせる台湾と。人間の尊厳を踏みにじる、という点では変わらないが、程度としては台湾の方がひどいように思うのだがいかがだろう。

ズオ・ジュンのところも、同じ様なことが言える。

確かにそうだ。ウェイイー側からすれば、賠償金は既に支払済み。大家に騙されたとかいうのは住民と大家の話だ。警察の話であって、ウェイイーがどうこうするような話ではない。警察がとりあってくれないのは社会の問題であり、ウェイイーが何かできる話ではない。

ウェイイーの側に理がある。それもあって、あまり肩入れできないのだ。おそらく中華世界ではウェイイーには情がないのだろう。

本作には深みがないなと思うのはこの点だ。
イギリス帰りの台湾人であるウェイイーと、同じくイギリス帰りで記者という設定の暁光を使ってそこをついてしまえば良かったのだ。法治国家ではウェイイーの側に理がある。しかし、舞台である青島は法治国家に属していないのだろうか。法治国家ではないから、警察は騙された人を救わない。だから、お金のあるウェイイーにしか彼らを救えない、と。

それが、中国も台湾も一緒くたになってしまっていて、情だけを扱ってしまうから、いらいらとさせられる。

ヴィック・チョウが出演していなかったら見ない類いの作品である。

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さて、ヴィック・チョウ
「戦神」後の闇からぬけたところなのか、体は細いのだが気力体力ともに充実している感じで。ただ、目が非常に暗いのが気になるけれど、死にそうな人には見えず、まあ、まだ病が判明していないからいいか、と思ったけれども、順番に撮影したのだろうか。後半にかけて病人に見えた。

そして、こういうウェイイーのような人は髪の毛を茶色に染めたりしないのではないかと思うのだが。

それにしても、パク・クネにシートベルトを締めてやるシーンで「襲われる!」というシーンがあるのだが、「野生の血が騒ぐ」とか言いながらさ。ちょっとちゃらくて「ブラック&ホワイト」の陳在天の原型の一つだな、と思うのだった。

元カレ、の悪のりのところは在天。でも、在天よりなぜか目が暗いと思う。

パク・ウネは「チャングムの誓い」(爆笑コメディだよね、あれ?)のヨンセン役だった人。だから「チャングム」はやりだぞ、になるわけだ。ヨンセンはチャングムと同室でしょっちゅう泣いているけれど、チャングムが追放されて泣いていたら王様に見初められて側室になったはいいが、それ以降お渡りがなく、(チャングムのために)毎晩祈っていたら、お渡りがありますように、と祈っているとは健気な、と誤解されてそれ以降寵愛を受ける、という役だった。

チャングムではとても可愛らしかったのだが、今回は清楚な美しさだ。韓国系のシェンシェンの役だが、口がきけない役なので問題なし。というか、この人とヴィックでなければこの物語はただのお涙頂戴で終わってしまうだろう。ただ、スタイル抜群のメーガン・ライの側では綺麗なのにスタイルが悪いし頭がめちゃくちゃ大きく見える。

メーガンは「戦神」に続いてフラレ役。気の毒。

漢新が暁光のことを好きだと思えないのだが。好きなのはウェイイーだよね?

「イギリス時代、密かに恋をしていた人がいる。それは台湾からの留学生、ウェイイー。大人になった僕らだが、ウェイイーは病気だ。ガン。僕は医者としてウェイイーに手術を勧めるが、ウェイイーはどうも死にたいらしい。そりゃ、わからないでもない。繊細な少年だったウェイイーは、帰国して冷徹な経営者にならねばならない。そのウェイイーが少年時代から好きだった女の子がいる。シェンシェン。ウェイイーは最期のときにシェンシェンに再会した」みたいな??

なお、漢新を演じたのは靳東。「琅琊榜」のはるか前だけど、昔から「男が好きな医者」を演じるとピカイチだったのか。

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コメント

  1. […] 類が愁いを帯びた目つき(本人はぼーとしているだけ、らしいが)から、中原の強烈な目力。やはり、この人は目の演技がうまい人だと思わされる。中原は非常に野心的で自信満々な人物だ。自信過剰といっていい。その人がミキオに負けて鼻っ柱を折られたり、好きな美由紀の気持ちがミキオに行ったことを知ったときの、きっとした目が良い。そして、9話でミキオに「君に期待しているよ」というすっきりとした顔は、花沢類というよりは、「Silence」のウェイイー。それでも、次のシーンからは自信満々。 […]

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