SILENCE 深情密碼

公開日時 作成者 satoko

ヴィック・チョウと韓国のパク・ウネ共演作品。

超苦手な障害者ものです。見たのを褒めてほしい・・・

 

オススメしない理由は私の友人にあるだろう。

私の親友はガンになった。まだ33歳だったのに。一応、寛解ということにはなっている。
ずっとずっといらいらいていて、不機嫌な人になっている。

若くして死に直面している人というものはそういうものなのかもしれないと思う。穏やかさなど何もない。深い悲しみが自分と周囲を傷つけて疲労させている。死ぬ前に会いに行きたいのに、おそらく会ったら絶交してしまうほど不快なのだろうな、と思う。寛解したとはいえ、おそらく先の短い人生なのだ。おそらく親は子を看取らねばならない。もう、若くはないのに。

もっと死に近づけば、考え方も変わるのかもしれない。後悔のない人生を送りたい、とか。でも、そんなものは、健康な人間の妄想なのだろうな。

そう思うので、こういう病気もの、障害者もののフルコンボは嫌いなのです。

 

結局なんだかんだ言いながら見たのだ。せっかくだから、ツッコミを入れていこう。

ウェイイーもシェンシェンもどうしてお互いに気づかないかな。
そもそも、ウェイイー少年はなぜ口をきかない少女に電話しろ、というんだよ。

台湾ドラマお約束の交通事故だが、本当に運転は非常に荒い。おだやかな人たちなのに、どうしてあんなに荒いのかと思う。なので、かなりリアリティがあるのではないかと思う。ただ、しょっちゅうあっけなく死んだり、死ぬだろ?という人がぴんぴんしているのはあり得ない。もちろん。いや、台湾人には超頑丈な人と超軟弱な人がいるのだろうか。(ありえねー)

さて、ヴィック・チョウ
戦神」後の闇からぬけたところなのか、体は細いのだが気力体力ともに充実している感じで、死にそうな人には見えないのがいけない。まあ、まだ病が判明していないからいいか。ただ、目が非常に暗いのが気になる。

そして、こういうウェイイーのような人は髪の毛を茶色に染めたりしないのではないかと思うのだが。

それにしても、パク・クネにシートベルトを締めてやるシーンで「襲われる!」というシーンがあるのだが、「野生の血が騒ぐ」とか言いながらさ。ちょっとちゃらくて「ブラック&ホワイト」の陳在天の原型の一つだな、と思うのだった。

 

元カレ、の悪のりのところは在天。でも、在天よりなぜか目が暗いと思う。

 

確かに台湾のセブンにはイートインがあることがある。
それにしても、ヴィック・チョウさん、にきびだよ。隠そうじゃないか。

パク・ウネは「チャングムの誓い」(爆笑コメディだよね、あれ?)のヨンセン役だった人。だから「チャングム」はやりだぞ、になるわけだ。ヨンセンはチャングムと同室でしょっちゅう泣いているけれど、チャングムが追放されて泣いていたら王様に見初められて側室になったはいいが、それ以降お渡りがなく、(チャングムのために)毎晩祈っていたら、お渡りがありますように、と祈っているとは健気な、と誤解されてそれ以降寵愛を受ける、という役だった。チャングムではとても可愛らしかったのだが、今回は清楚な美しさだ。韓国系のシェンシェンの役だが、口がきけない役なので問題なし。というか、この人とヴィックでなければこの物語はただのお涙頂戴で終わってしまうだろう。ただ、メーガン・ライの側では綺麗なのにスタイルが悪いし頭がめちゃくちゃ大きく見える。

 

耳は聞こえるが、口はきけない、というシェンシェンが主人公なのはいい。しかし、どうして、阿玲という知的障害者まで出すのだろう。阿玲の場合は完全にお涙頂戴になってしまっている。演じている女優もあざとい。日本の障害者もののドラマも映画も失笑ものなのだが、台湾も同じだろう。

実は台湾では車いすに乗った物乞いや、蘭のような花の頭(茎なし)だけをかごに入れて売っている人がいる。あれを見て私はいたたまれなくなり、目を逸らす。

どちらがいいのだろうか。隠す日本と、物乞いをさせる台湾と。人間の尊厳を踏みにじる、という点では変わらないが、程度としては台湾の方がひどいように思うのだがいかがだろう。

 

どうしてかね。なんでヴィック・チョウさんはダークサイドに落ちるとぶわっと色気をだすんだ。本人はぼーっとしてるだけ、と言いそうだが。

結局、ウェイイーさん、良い人なんだよな。良い人なんだが、父のために冷たい人になっている、というのだろう。しかし、良心の呵責により、ってそうか、それで病気になるのか。そうなのか。

それにしてもズオ・ジュン、嫌いだ。

 

確かにそうだ。ウェイイー側からすれば、賠償金は既に支払済み。大家に騙されたとかいうのは住民と大家の話だ。警察の話であって、ウェイイーがどうこうするような話ではない。警察がとりあってくれないのは社会の問題であり、ウェイイーが何かできる話ではない。

ウェイイーの側に理がある。それもあって、あまり肩入れできないのだ。おそらく中華世界ではウェイイーには情がないのだろう。

本作には深みがないなと思うのはこの点だ。
イギリス帰りの台湾人であるウェイイーと、同じくイギリス帰りで記者という設定の暁光を使ってそこをついてしまえば良かったのだ。法治国家ではウェイイーの側に理がある。しかし、舞台である青島は法治国家に属していない。法治国家ではないから、警察は騙された人を救わない。だから、お金のあるウェイイーにしか彼らを救えない、と。

それが、中国も台湾も一緒くたになってしまっていて、情だけを扱ってしまうから、いらいらとさせられる。

ヴィック・チョウが出演していなかったら見ない類いの作品である。

 

私、アンジー・チャイと相性が悪いと思う。多分。
馮家瑞さんのドラマ(「花様少年少女」はじめ飛輪海ドラマの多くを作っている)の方がからりとしていて好きだもの。なんだか御涙頂戴にしてしまうと失笑ししてしまう。

だが。
ここまで魅力半減だったヴィック・チョウ、良い仕事をし始めます。どうしてかな。どうして、あなたはダークフォースに目覚めてみたり、死にかけたときに色気ムンムンになるのかしら。と退屈しながら見続けたのでした。

そして、なんだか漢新が一番愛した人はウェイイーではないかと思えてくる。暁光はこの人にとってどうでも良い相手だったんじゃないかと。

 

ウェイイーもシェンシェンもどうしてお互いに気づかないかな。

病気とか苦しんでるところでぐわーーーっと妙なフェロモン全開にしてくるんだから、ヴィック・チョウ。

 

暁光、最期を看取りたいよねえ。
こう、「初恋」に引きずられすぎる物語って苦手なのだ。

しかし、ウェイイーからすれば、そう悪くない感じの女の子が声がでなくて、しかも自分を好いてくれているなら、というところかもしれない。

 

スー先生。
患者とのメモ帳を別の人にあげちゃいかんでしょう。
メモ帳にあったお礼の最後の顔文字って、ごく最近じゃないかと思うのだが。我々が子供の頃にはまだないぜ。甘いなあ。それが台湾クオリティだろうか。

 

ズオ・ジュンの気持ちはわかるのだけど、好きではないのだなあ。
でも、ウェイイーだってウェイイー。「三ヶ月でいいから彼女になってくれ」とか、シェンシェンはそういうタイプではないのはわかってるだろうに。

 

最後の「大雨の中彷徨わせるな」からのズオ・ジュンへの言葉からのウェイイーさん。顔色悪い。唇黒い。どこまでメイクなのかわからないけれど、心配になるくらい。ヴィック・チョウの絶望に満ちたときの演技は素晴らしい。「ブラック&ホワイト」で英雄を追いつめようとするシーンの色気を彷彿とさせられる。あそこは、ようやく家族が見つかったと思ったのに、それは英雄の家族だった。おまけに、「女神様」も死んじゃって、というので絶望しちゃうシーンだった。

ブラックモードでぶわああっと色気を出せる俳優は少ないので、これからも是非ブラックモードで色気全開にしていただきたい。

 

 

確かに、この物語、ちょっときもい。
なんでこんなに「あの」ときにこだわるのだろう。暁光、気の毒である。
でも、漢新が暁光のことを好きだと思えないのだが。好きなのはウェイイーだよね?

「イギリス時代、密かに恋をしていた人がいる。それは台湾からの留学生、ウェイイー。大人になった僕らだが、ウェイイーは病気だ。ガン。僕は医者としてウェイイーに手術を勧めるが、ウェイイーはどうも死にたいらしい。そりゃ、わからないでもない。繊細な少年だったウェイイーは、帰国して冷徹な経営者にならねばならない。そのウェイイーが少年時代から好きだった女の子がいる。シェンシェン。ウェイイーは最期のときにシェンシェンに再会した」みたいな??

 

そんなに人間はできたものではない。それはそうだと思う。しかし、ズオ・ジュン、嫌いだ。

 

飛び込むシーンとか、この人俊敏よねえ。でも、あまり絵のことを考えてない。絵のことを考えるならもう少し高く飛んだ方がきれいな絵になる。ところで、ウェイイー、開腹手術をしたんじゃなかった?それなのに水につかって大丈夫なのか?しかも、こんな汚染されたような水。

 

台湾ドラマは人材が少ない。
ブラック&ホワイト」でヴィック・チョウの隣に住んでいた人が作業員にいるじゃん。
掃除のおばさんはいつものあの人。

そして、台湾ドラマにしては珍しく今回は振られる人たちがすごく嫌。
「人情のある会社」にしても、昭和50年代の日本の会社を超美化した感じだし、ウェイイーにしたってイージーだよなと思う。ここに偽善のにおいを嗅ぎ取ってしまうのである。

つまんね。

 

あざといんだよねえ。としかいえない。
ようやくシェンシェンを諦めようとしたのに、シェンシェンが自分に気づいた、というのは気の毒であった。

 

走るしーんとかヴィック・チョウさん、敏捷だよねえ。

構成としては四喜院の部分など外してしまって、10話目くらいからここのあたりに飛ばしても良かったと思うのだが。

 

イエロー、良いよね。
ウェイイー、シェンシェンを襲う(ふり)をするけれど、もしもシェンシェンがOKよ?と出したらどうするつもりだったのだろう。(いや、こういうキャラクターがそういうことをすることはないのだけど)そーいや、ヴィック・チョウさん、女の子を襲うシーン多いよね。その割に未遂に終わる確率が高いけど。「俺はお前の兄貴じゃないんだな?お前は俺が好きなんだろう?だったらさせろよ」の「ブラック&ホワイト」、「戦神」は「いいじゃん?もったいぶるなよ?」と言って相手をパニックに陥れ。

思うのだが、どうしてこのウェイイーの父はこういう態度を妻にとれるのだろう。妻が誰か別の男に走ったら終わりなのになあ。妻の愛情を過信しているのだろう。やっぱり嫌だわ、この父親。

 

どうしてなんだろう。
深い苦しみの中にいる演技をしているときのヴィック・チョウさん、変なフェロモンでてるんだよなあ。

後の「回家」後のやつれ具合とはまた違っているけれど、サイレンスでもこのあたりはやつれてるなあ。

 

卑しい思考しかしない人は、他人も同じく卑しい思考しかしない、と考えるのだ、というシーンですね。
でもねえ。
つまんない。

出生の秘密とか親の代の相剋とか韓国ドラマお決まりのテーマだけど飽き飽きする。
確か、本作も韓国ドラマの台湾リメイクなのよねえ。

ヴィック・チョウ、パク・ウネの演技が悪くないだけにこの物語に使うのは勿体ないなあと思ったのであった。