タイムリープ装置を開発したシングルマザーの物理学者の息子が誘拐され、殺された。
息子の生命を救うには、まだ人間での実験に成功していないこの装置を自ら使って過去に遡るしかない!
戻った過去には、その時間軸の自身が存在する。次々と増殖を繰り返す自分自身!
果たして息子を救い、無事元の世界へ戻ることはできるのか! ?
原題:逆时营救 2017年
感想
霍建華ばっかりみてるんじゃないかという噂がありますが、事実です。いや、少し間が空いた。
最近、霍建華作品を見てなかったせいか、腹痛に苦しみまして。なぜか知らん、霍建華をみると、体調が(少し)よくなります。ジンクスですが、有難や、ありがたや。
ジャッキー・チェンプロデュース作品なんで、鼻でもほじりながらみるのが正しいと思います。そして、所長が怪しいのは配役でわかるというストレートさ。私は基本2倍速、たまに通常の速度、という見方をしましたが、多分これが一番正しいと思ってる。
ネタバレモリモリで
とにかく。夏天(ヤンミー)はタイムスリップで110分前に戻ることができる技術を開発したらしい。ただし、まだ人間には使ってない。
シングルマザーの夏天の息子の豆豆が謎の人物崔琥に誘拐され、何かを盗んでこいと言われる。で、盗んできたのに息子は殺され、研究所は破壊され、「救いたかったら過去に戻れよ」と言われて、夏天、交通事故を起こして崔琥はあっさりお亡くなりになり、夏天、過去に戻ることに。この夏天を夏天1、時間軸をAとしておく。
次に、夏天1、過去に戻り、これを時間軸Bと置く。時間軸Bの夏天(夏天2とおく)が盗みに行ったりしてるのでこれを邪魔して夏天1が豆豆救出に向かうのだけど、やっぱり豆豆は崔琥に殺される。
怒り狂った夏天1、時間軸Cに戻る。時間軸Cの夏天(夏天3と置く)を一度めに戻った夏天(これを夏天1’と置く)を邪魔して豆豆を救出しにいっているので、豆豆が崔琥に殺される前に夏天1が崔琥をぶっ殺しに行く。
ざっくりと説明するとこんな感じですね。これで、無事、霍建華さん(なんか髪の毛が不自然)は二度もお亡くなり遊ばすんですが、完璧です、この配役。ヤンミーを狙う理由はあるらしいんですけど、そんなもの、聞き流した。多分どうでもよろしい。
大丈夫か、この時空
タイムスリップものでは「その時間軸にいる自分に出会ってはいけない」というのがあるんですけど(出会ったら時間が乱れてしまう)、この三人のヤンミー、全然気にしない。霍建華さんに向かって「お前の命は一つしかないが、私の命は三つあるんだ」と啖呵を切る。かっこいいねえ。しかし、時空は大丈夫なん?(台湾ドラマの)終極シリーズですら別の時空の分身と会ったら頭が痛くなってたよ?
霍建華さん(なんか髪の毛が不自然)
そう。この話、主演はヤンミー。霍建華さん(なんか髪の毛が不自然)はぶっ殺され要員です。(女子に)イジメられる役なら呉彦祖か霍建華かですね、やっぱり。
でも、霍建華さんが悪役をやっているのは初めて見たかも。新鮮でした。
そして髪の毛がなんか不自然です。別の撮影の影響で髪に足したりしてたんでしょうかね。
ヤンミー!ヤンミー!ヤンミー!
中華系の苦手な女優は歴代、チャン・ツィイー、周迅。周迅はカマトトめと思ってたのですが、「魔術師X」以来、お気に入り女優の一人です。そして、ヤンミー、周冬雨と来るんですが。
なんというかね、ヤンミー、映画じゃカマトトっぽいのがすごく多いし。ドラマじゃぎゃーこらぎゃーこらうるさいし。本作でも、夏天1の前半とあまりアクションをしない夏天3は「きゃあああああああ!」とカマトトぶりを発揮します。
しかし、夏天1の中盤と夏天1’はなかなかの「良い母」ぶりです。そして最後の怒り狂った夏天1!!!ぶっ飛んでます。躊躇もクソもなく霍建華さんをぶっ殺しに行きます。
きっちりと演じ分けて素晴らしい!!!!こんなヤンミーが私は見たかった。多分これ、声は地声だと思うのですが、低音に抑え気味の声でゾクゾクしますね。
周迅に続いて、苦手な女優リストから外す方が良さそうです。
そして、私の腹痛もなんか落ち着きました。ありがとう、霍建華。
というかね、この崔琥さん(霍建華さんの役名)、なんか退役軍人とかそこららしいんですけど、なんかポンコツすぎやしませんか?
あと、大雄(ヤンミーを助ける同僚)を演じていた刘畅くんがちょっと可愛かったです。やっぱりポンコツ風味だったけど。
ただ、何度も言うけど、大した映画じゃあない。